この記事の監修:川守由利子さん
初めてでも簡単! ドライフラワーの作り方
湿度の高い時期は、花を1本ずつ吊るすと、早く乾燥するのでカビ防止になります。湿度の低い時期は、数本束ねて乾燥させても大丈夫。
吊るし方は、茎の部分を麻ひもでしばったり、洗濯バサミでそのまま挟んで吊るしたりしましょう。リボンでしばって吊るすのもかわいいですよ。壁に麻ひもを固定して、そこに1本ずつ吊るして乾燥させると、見た目もおしゃれに。乾燥させる過程もインテリア感覚で楽しめます。
完全に乾燥してドライフラワーになるまでは、約1〜2週間ほど(ただし、花の種類や季節、吊るす環境にもよります)。鑑賞期間は3~4カ月が目安で、それ以降は、飾る環境によっては変わります。ホコリが目立ってきたら、メイク用品の筆や、ドライヤーの冷風など、やわらかい風で払うようにしてください。
ドライフラワーを吊るす場所はどこがいい?
(1)直射日光が当たらない場所
(2)風通しの良い場所に吊るす
こと。リビングの風通しが良い場所を見つけて、しっかり乾燥させます。直射日光が当たると、色あせの原因となり花の色がきれいに仕上がりません。また、エアコンの風が当たるところも、花を傷める原因になります。
ドライフラワーを作る場所に不向きなのは、トイレや洗面所、キッチンなどの水周り。できあがったドライフラワーを飾るのはOKですが、乾燥させる途中で水がかかる、湿気がある場所は避けるようにしましょう。冬の窓辺も、結露しやすく湿気が多いので花を乾燥させるのに向きません。
外に吊るす場合は、風通しがよく、雨や直射日光の当たらない場所を選びましょう。
ドライフラワーに向いている花、向かない花
反対に、ドライフラワーに向かないのは、水分が多い花や、乾燥すると花びらが散ったり、変色しやすい花です。
ドライフラワーは、花が新鮮なうちに乾燥させるのがベスト。生花で楽しんでからドライフラワーにしようとすると、花が傷みやすくきれいに仕上がりません。
バラ、スターチス、ブルーファンタジア、かすみ草、ミモザ、アジサイ、千日紅、エリンジウム、リューカデンドロン、クラスペディア、ピンクッション、ユーカリ など
●ドライフラワーに向いていない花・植物
ユリ、カラー、ラン、チューリップ、スイートピー、アネモネ、多肉植物 など
ドライフラワーの飾り方・飾る場所は?
(1)花びんに華やかに活ける
(2)カゴに入れてインテリアの一部に
(3)シンプルにそのまま吊るす
(4)ビンに詰めて、さりげないインテリアに
ビンに花を詰めるときは、割り箸などを使って、全体のバランスを見ながら調整しましょう。花にホコリがつかず、ちょっとした小さな場所にも飾りやすいので、インテリアにもなります。
ドライフラワーにしたお花「バラ・スターテス・ユーカリ」
スターチス…小花が枝分かれしてついているので、ボリューム感があり、最近、人気の花。切り花としても長く楽しめますが、ドライフラワーにしても鮮やかな色はそのままなので、カラフルな印象に。白、黄色、ピンク、紫、オレンジなど色の種類も豊富です。
ユーカリ…オーストラリア原産で乾燥に強く、ドライフラワーに使うグリーンの定番。いろいろな種類があるので、自分の好みに合わせて選ぶことができます。アロマテラピーの精油にも使われるスッキリとした香りが特徴。
●Bouquet Doux
https://bouquet-doux.com/