効く?効かない?健康法の見分け方

公開日:2019.3.4

更新日:2019.11.1

効く?効かない?健康法の見分け方

「たったこれだけで効いた!」「短期間で改善した!」などなど巷にあふれる健康法。体験者の話を聞くと、どれも実践したくなるもの。でも、本当に効くのかな? どうやって効く健康法を選択すべきか、見分け方を紹介します。

この記事の監修

北條元治さん

「肌の再生医療」専門RDクリニック医師。東海大学医学部非常勤講師、医学博士。著書に『医者が家族だけにはすすめないこと』(セブン&アイ出版¥1,296)

健康法とは「個人の感想」だった

実践した人全員に効く健康法はありません。そこが、医学と民間に伝わる健康法の違い。医学では病気の症状に対して治験を行い、多くの人に効果があった薬や機器で治療を行います。体質は人それぞれなので、必ずしも全員に効くわけではないですが、統計上“改善する人が多かった”方法を治療法として採用されます。
一方、健康法は個人や地域の人たちなどが、自分の経験をもとに「効く」と言っているもの。つまり、個人の感想であることが多いのです。

他の人には効かなくても、あなたには効くかもしれない

医学と違い健康法は、統計を取っていないことがほとんどなので、どのくらいの割合で効くのかはわかりません。とはいえ、健康法は決して価値がないものではなく、自分の体質に合うものなら、効果は期待できます。試してみて、実際に改善したかチェックして、よいと感じたら続けて。効果が感じられないものはやめて、また別の健康法をする。これぐらいミーハーでいいのです。

健康法をトライするなら、チェックしておきたいことを紹介します。
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「絶対効くはず」と思い込んでいませんか?

健康法は、少人数の成功体験から広まったものも多くあります。そのため、誰にでも効くと思いこむのは危険。自分に合うか、リスクはないかを冷静に考える視点は常にもつようにしましょう。

そのメソッド、やることが極端すぎませんか?

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常識を覆す健康法は、その衝撃から注目を集めがち。しかし、人間の自然なリズムや動きに逆らったメソッドは、合う体質を選びます。あまりにも極端なものには、安易に飛びつかないほうが賢明でしょう。

治したい不調は急性のものではありませんか?

今まで経験したことのないような急性の痛みや苦しみは、すぐに医学的な治療が必要なケースが多くあります。数時間の差が生死の境目になることもあるので、健康法で乗り切ろうとせず、病院へ行きましょう。

「健康」について正しく認識していますか?

例えば一時的な高血圧を心配しすぎると、ストレスでかえって高血圧を招くことがあります。まずは病院で診断を受け、自分の症状を正しく認識した上で、健康法を選びましょう。

それをやっていて気持ちがいいと感じますか?

プラセボ(偽薬)でも不調が改善することが証明されているように、「気持ち」はとても大切。実践して「気持ちがいい」と感じられるかどうかも、その方法が合うかの判断基準です。

目的は達成しても新たな不調が出ていませんか?

悩んでいた不調がよくなったとしても、他に新たな不調は生じていませんか? 体質に合わない健康法を行っていると、どこかにムリが生じます。常に自分の体全体の調子をチェックして。
自分でいろいろ工夫して健康になろうというポジティブな気持ちも健康を後押ししてくれます。必要に応じて医学の力にも頼りながら、健康法と上手に付き合っていきましょう!
イラスト/くぼあやこ
(からだにいいこと2016年3月号より)