「睡眠負債」を解消して、太りにくくヤセやすい体質に!

公開日:2019.8.6

更新日:2019.8.6

「睡眠負債」を解消して、太りにくくヤセやすい体質に!

寝苦しい夜や眠りが浅い日が続いていませんか?
睡眠不足が続くと、そのダメージは借金のように積み重なり、膨れ上がっていきます。これが「睡眠負債」。
「睡眠時間は確保しているのに、イマイチ調子が悪い…」というときは、睡眠負債超過を疑ってみて。
睡眠負債が積み重なると、疲れやすく免疫力が低下するだけでなく、「デブ・ホルモン」の分泌が盛んになって太りやすくなることに! 今すぐ解消しましょう。

睡眠負債は食べすぎ肥満の元!

質の悪い睡眠の影響は疲れやだるさのほかにも、意外なところに出てきます。しっかり眠れていないと、食欲を増進するホルモンが多く分泌されて、ついつい食べ過ぎて、太りやすくなってしまうのです!

睡眠の量や質によって、ホルモンバランスは大きく影響を受けます。
たとえば脂肪細胞から分泌され、食欲を抑える役目を果たす「レプチン」。睡眠が十分なら分泌量が増え、脳の満腹中枢を刺激して「ヤセ・ホルモン」として活躍します。ところが睡眠不足では分泌量が減ってしまい、食欲を止められません。
一方、「グレリン」は胃から分泌され、食欲を高める「デブ・ホルモン」。睡眠不足になるとたくさん分泌されてしまい、ドカ食いを招きます。
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良質な睡眠が「ヤセ・ホルモン」を活性化

睡眠の質が良くなると活性化する「ヤセ・ホルモン」は他にもあります。
たとえばコルチゾール。睡眠中に体内の脂肪や糖質を燃焼させ、起きてすぐ活動できるようにエネルギーを作る役目があります。午前3~6時に大量に分泌されるので、その時間眠っていないとバランスが崩れ、本来の役目を果たせません。
また入眠後、すぐ深い眠りにつくことで大量に分泌される成長ホルモンも、「ヤセ・ホルモン」。代謝を上げ、古くなった細胞の修復や疲労回復に働くほか、肌や髪を美しく保つなど、若々しさを維持するためにも欠かせません。
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生活習慣の見直しが「負債ゼロ」の近道

大切なのは良質な睡眠を毎日継続すること。睡眠負債はあっても睡眠貯蓄はできないので、寝だめは無理。かえってリズムが狂い、翌日眠れなくなってしまいます。

質の良い睡眠には、適度な運動とバランスの取れた食事の2本柱が不可欠。日常生活であまり運動をしていないなら、まずは5〜10分でも体を動かしてみましょう。
外食やコンビニ食などが多いなら、少しでも自宅で調理した食事を増やして。
寝る前にスマホやゲームの画面を見る生活では安眠はできません。リラックスできる音楽を聴く、深呼吸や軽いストレッチをするなどで、眠りにつきやすい環境を整えてみましょう。

睡眠負債をゼロにして、就寝中に「ヤセ・ホルモン」を正しく分泌させれば、ダイエットにも効果的。疲れや眠気はとれ、肌も髪もピカピカ、若々しさを取り戻せますよ。

この記事の監修

古賀良彦さん

医学博士。杏林大学名誉教授。日本ブレインヘルス協会理事長。睡眠障害と関連が深いうつ病や統合失調症の治療を専門に行う。著書に『睡眠と脳の科学』(祥伝社 ¥821)他。

撮影/小野さやか モデル/土屋希美
(からだにいいこと2017年11号より)