大腸がんの症状をセルフチェックで見逃さない

公開日:2018.10.30

更新日:2018.11.3

大腸がんの症状をセルフチェックで見逃さない

大腸がんは、女性の死亡数がもっとも多いがん。早期発見・早期治療によって高い確率で治せる大腸がんですが、検診の受診率はまだ高くなく、さらに女性は男性より低い傾向にあります。早期発見のために、毎年検診を受けることとともに取り入れたいのが、症状のセルフチェック。どんな症状があるか、くわしく知りましょう。

40歳を過ぎたら定期的に受けたい「便潜血検査」

大腸がんの最初の検査である「便潜血検査」を毎年受けると、大腸がんによる死亡リスクを60~70%減らせるといわれています。「便潜血検査」は便の表面を採便棒でこすり取って出血を見つける検査。がん検査の中で最も有効な検査といわれています。

女性は仕事や子育て、検査に対する不安など、さまざまな事情があると考えられます。しかし、40歳を過ぎたら、自治体や勤務先の検診で「便潜血検査」を受け、早期発見につなげるようにしましょう。

特に、大腸ポリープを切除したことがある人、血縁者に大腸がんを罹患した人がいる、肉食で肥満・運動不足・お酒をたくさん飲む人は、大腸がんのリスクが高いので、早めに受診しましょう。

知っておきたい、大腸がんの症状

大腸がんの症状には、痔や便秘と同じようなものもあります。以下の6つの自覚症状をセルフチェックし、兆候を見逃さないようにしましょう。

自覚症状①3ヵ月以上、下痢と便秘をくり返す

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がんが大きくなり腸が狭くなると、一定の間隔をおいて下痢と便秘をくり返すなど、便通の異常が起きます。体調の変化などによる一時的な下痢や便秘ではなく、3ヵ月以上くり返す場合は要注意です。

自覚症状②腹痛がある

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腸がとても狭くなると便通の異常、お腹が張る、ガスがたまるなど、多くの症状に伴って腹痛が起きます。他の症状と同様、腹痛が続く場合は注意が必要です。

自覚症状③便が残っている感じがする

直腸にがんがあると、排便後も便が残ったような感じがしてスッキリしないと感じるときがあります。

自覚症状④便に血がつく

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がんからじわじわ出血するため、腸を通る便に血が付きます。直腸やS字結腸のがんでは赤っぽい血として見えますが、肛門から遠い大腸がんからの出血は気がつきにくいので要注意!

自覚症状⑤お腹の張りを感じる

便とガスがたまり、お腹が張ったような感じがします。体の左側の大腸(下行結腸やS字
結腸)で起こりやすい症状です。

自覚症状⑥便が細くなった

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がんが大きくなり、便の通り道が細くなると、便が細くなります。これは、直腸がんに多い症状。以前に比べ、細い便が続く場合は注意しましょう。

大腸がんの自覚症状は、女性にありがちなものが多いですね。便やお腹の調子がいつもと違う、異変が続くときは早めに受診しましょう。

この記事の監修

石黒めぐみさん

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科准教授。「大腸癌治療ガイドライン」作成委員。監修本に『大腸がんを生きるガイド』(日経 BP 社 ¥2,592)。

イラスト/イオクサツキ
(からだにいいこと2018年8月号より)