この記事の監修:宋美玄(そんみひょん)さん
生理前の寒気の原因は?
そもそも生理前は、ホルモンにより体温が上がり代謝もアップするため、寒気以外にもさまざまな不調が起こりやすい状態です。しかし寒気は、生理前の典型的な症状というわけではありません。
生理前と生理中の期間は、合わせると月の半分を占めています。その期間にたまたまほかの不調が起こり、時期がかぶっているということも考えられます。もちろん、これは腹痛や頭痛、吐き気など、寒気以外の不調にも言えることです。
生理前の不調「PMS(月経前症候群)」とは?
これらは、生理が始まるとスッと引くのが特徴。そのため、生理が始まって症状がなくなれば生理前の「PMS」の可能性、始まっても不調が続いているなら、「PMS」とは無関係の可能性があります。
生理前の不調を記録してみよう
おすすめしたいのが、体調や生理前後の記録。健康管理アプリや手帳などを活用して、寒気を含めた「PMS」のような不調と生理周期、基礎体温をメモしておきましょう。
今感じている不調が「PMS」かどうかを知るのに役に立ちます。そのメモを2~3周期分記録して見返してみると、生理と不調の関係を自分でもチェックできますよ。「生理前に同じような症状が出て、生理が始まるとおさまる」という不調のサイクルを知るだけでも、安心できます。
寒気を感じたときの対処法
寒気を感じるときは、しっかり着込んで温かい飲み物で体を温めてください。冷えがつらい人は、医師に相談して漢方を処方してもらうのもおすすめ。
また、熱を生む筋肉は年齢とともに減ってしまうため、日ごろからなるべく歩いたり、家事で体を動かしたりと簡単な運動でもよいので筋肉をキープすることも大切です。
生理前の不調で病院に行くサインは?
しかし、生理前にベッドから起きあがることができないくらい体調が悪いときや、仕事や家事ができないなど日常生活に支障があるときは、すぐに病院に行ってください。そのとき、生理周期や不調を記録したメモを持っていくと医師にも伝えやすく、症状を診断するのに役立ちます。
生理が原因と思っていた寒気などの不調が、実は病気という可能性もあります。「このくらいならまだ病院に行かなくてもいいかな」と思わず、少しでもつらい不調があるなら、まずは体調を記録。そのメモを元に婦人科で相談しましょう。
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