この記事の監修:ジョン・ムーアさん
栄養たっぷりの土は、植物の元気の源!
それは、多種多様な微生物が、元気に活動している状態を意味します。自然界では、落ちた実や葉、虫の死骸など、土壌に還ってきたものを微生物が分解し、再び土壌の養分として循環されます。
しかし、プランターや畑では、収穫することで土へ循環するエネルギーが少なくなってしまうため、土壌の養分が減ってしまいます。堆肥は、そんな時に役立つ“土の食べ物”。微生物たちのえさを増やして、土壌を活性化してくれます。
地球の営みには、無駄がありません。まさにゼロウエイスト。あなたの生活の中にも、こうした循環ができれば、あなたにも豊かなお返しが、きっとめぐってくることでしょう。
コンポストの作り方
容器…ダンボールや大きめのペットボトル
緑のゴミ(窒素)…野菜くずなど
茶色のゴミ(炭素)…落ち葉、おがくず、もみがらなど
作り方
(1)容器を、雨が当たらない風通しの良いところに設置します。
(2)容器の底に、落ち葉など茶色のゴミを敷きます。次に緑のゴミを、できるだけ小さく刻んで入れます。そのあと、茶色のゴミで緑のゴミをカバーします。
※濡れた野菜クズなどは、ある程度乾いてから刻んで入れましょう。小さく刻めば刻むほど、土の堆肥に分解されるのが早くなります。
(3)堆肥に酸素を送るため、週2 回程度、攪拌します。
(4)また新しい生ゴミが出たら、(2)、(3)をくり返します。
(5)容器がいっぱいになったら、熟成させるため1カ月ほど寝かせます。この間、水分が足りないようであれば、水を補充します。
※コンポストは、乾燥しすぎると堆肥化しないので、少し湿った状態(水分量60%くらい)を保ちましょう。
堆肥ができる間は、バクテリアや菌類が生ゴミを食べて消化するため、コンポストが温かくなります。堆肥の温度が上がらなくなり、分解されて量が減って、全体が均一に茶色になったら完成の合図。プランターや畑の堆肥として使いましょう。
ジョンさんからの一言
ジョンさんがアンバサダーを務めるオーガビッツとは?
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