この記事の監修
大野萌子さん
夫の実家への帰省はなぜ「ストレス」なの?
今年は新型コロナウィルスの流行もあり、年末年始の帰省をしないと決めた人や、まだ悩んでいる人も多いのではないでしょうか? そもそも、コロナにかかわらず、夫の実家への帰省が憂うつと感じている人は少なくありません。
・価値観の違う義実家の会話で、無理やり笑顔で話を合わせる。
・自分の知らない親戚や昔話などで、話題についていけない。
・このときとばかりに子育ての話や仕事、収入などあまり触れられたくないことに干渉される。
・ほかの嫁と比較されたり、陰口を聞かされたりする。きっと自分の悪口もほかの嫁に言っているに違いない。
こんな思いをするたびに、帰省するとどっと疲れるという人も多いのではないでしょうか。
コロナ禍で迷う帰省。今年は行かない選択もOK
「コロナ拡大の状況を見て…」と、しばらく考えている人がいるかもしれませんが、行くか、行かないかは早めに決めないと、お正月準備をして迎える側の負担が大きくなります。
「帰ってくるかもしれない」と豪華なおせちを頼んだのに、直前に「やめた」と言われると、ガッカリしたり、「なぜ来ないんだ」という怒りに変わったりすることもありえます。もともと気乗りしない帰省であれば、なおさら早めに「行かない」と決めるのが賢明です。
また、もし帰省する方向で考えているのであれば、義両親が本当に帰省を望んでいるのかは、きちんと確認しておきましょう。相手は「今回の帰省は迷惑」と思っているかもしれないので、あまり先走りすぎないことも大切です。
自分は行きたくないけれど、夫に「帰省したい」と言われたら?
そんなときは、「家族全員で帰省をしなくてもいいのでは?」と提案してみましょう。夫だけ一人で実家に帰り、両親の様子を見てくる選択肢もありです。
もし、夫が「家族一緒の帰省」を主張したら、「義両親の健康のためにも夫だけのほうがよい」と切り返して。本音だからと「そもそも私は行きたくないし…」と言ってしまうと、余計な言い合いの原因になりかねません。夫も納得しやすい言い方を心がけましょう。
また、夫の提案に対して、行きたくないのに「どうしよう…」と迷う素振りを見せるのはNG。人は期待させられてその通りにならないと、後々ガッカリしたり、怒りの感情がわいたりしてくるもの。
夫や義両親に「家族も一緒かも?」と期待させるくらいなら、最初から「行くなら夫だけ」とはっきり言うほうが、お互いに嫌な思いをしません。
義両親へのフォローで、関係も良好に
例えば、元旦には新年のあいさつの電話を入れる、お正月用に少し豪華な食べ物を送るなど、ちょっとしたことが、義両親からの信頼を高めてくれるかもしれません。
スマホのテレビ電話は手軽ですが、画面越しで顔を合わせるだけに電話を切るきっかけがつかみにくくなることも。お正月の挨拶を手短にすれば十分なので、電話がお互いにストレスにならないでしょう。
今年は家族で自由なお正月を満喫して
そもそも年末年始は必ず帰省して「よい嫁」をしなくては、と考えがちですが、こんなときくらいは堂々と帰省をお休みしてもいいはず。自分のことを一番に考えて、今年は自分が過ごしたいお正月を迎えるのがおすすめです。
コロナ禍で大変な2020年だったと思いますが、家族みんなが楽しく充実した2021年にできるように、年末年始は自分へのご褒美としてストレス知らずの楽しい時間を過ごしてくださいね。
日本メンタルアップ支援機構
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