「シメのチーズ」がエナメル質を保護、歯を丈夫にする!

公開日:2019.5.31

更新日:2019.5.31

「シメのチーズ」がエナメル質を保護、歯を丈夫にする!

虫歯は、食後に口の中が酸性に傾き、歯の表面のエナメル質が唾液中に溶け出すことから始まります。予防には、食後の口腔内を中性に保つことが大切。そこでおすすめなのが、食事の最後に1かけのチーズを食べること。溶けた歯を修復してくれますよ!

口の中がpH5.5〜5.7以下の酸性になると、歯が溶ける!

通常、口の中はpH6.7程度の中性ですが、食事をすると酸性に。また、炭酸水や黒酢など、体にいいとされる食品には、それ自体酸性が強いものも少なくありません。

口の中のpHが5.5〜5.7以下の酸性になると、エナメル質が唾液中に溶け出します。pHが元に戻らないと、どんどん溶け出して虫歯に!

1かけのチーズが、食後溶けた歯を再石灰化!

チーズには、カルシウムなどのミネラルが水に溶けやすい形で含まれています。チーズを食べるとミネラル分が溶け出し、口内の酸性を弱めてエナメル質の流失をストップ。
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また、「リン酸カルシウム」がエナメル質の流失をストップするだけでなく、歯の再石灰化を促進して歯を丈夫に。同時に「カゼイン」というタンパク質がエナメル質を吸着し、保護します。

食事の最後にチーズ1かけ(20gほど)を食べましょう。
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カルシウム豊富なナチュラルチーズがおすすめ

おすすめは、カルシウム分が多いナチュラルチーズ。特にハード〜セミハードタイプのものは、噛むことで唾液が分泌され、歯の再石灰化がより促進します。
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チェダーチーズ
イギリス発祥のセミハードタイプのチーズで、薄い黄色~オレンジ色。クセが少なくコクがあり、そのままでも食べやすい。表面や切り口は乾燥しているので、軽くそぎ落とすとフレッシュな風味に。
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パルミジャーノ レッジャーノ
イタリアを代表するハードタイプのチーズ。長期間の熟成で水分が減るため、非常に硬い。スライスして食べるとシャリシャリした歯ごたえと濃厚な風味が味わえる。すりおろしてパスタやサラダにかけても。
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ミモレット
フランス発祥のハードタイプのチーズ。鮮やかなオレンジ色は植物色素によるもの。熟成が進むとカラスミに例えられるほど濃厚な味わいになり、おつまみにぴったり。細かく切って口の中で溶かして食べる。
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ゴーダチーズ
オランダ発祥のセミハードタイプのチーズ。円形の型に入れて作られる。クセがなく、マイルドなコクと豊かなうまみがあり、万人受けする味。食べる30分ほど前にラップに包んで常温に戻すのがおすすめ。

お馴染みのプロセスチーズでも効果あり!

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ナチュラルチーズより、手軽に食べているプロセスチーズ。ナチュラルチーズには劣るものの、歯を守る効果はあります。「クエン酸」など酸性の添加物が入っていないものを選ぶようにして。

「食後のシメ、デザートにチーズ」を習慣にして、虫歯のない丈夫で美しい歯をキープしましょう!

この記事の監修

酒井暁美さん

アミーズ歯科クリニック理事長。歯科医師。「健康と美は相互関係にあるもの」とのポリシーで口腔を総合的に診察・治療する。チーズプロフェッショナルの資格を持ち、チーズに造詣が深い。
撮影/中村彰男 モデル/殿柿佳奈
イラスト/石山綾子
(からだにいいこと2018年11月号より)