生理が少量ずつ出て終わらない…。原因や対処法はある?

公開日:2020.11.19

更新日:2020.11.25

生理が少量ずつ出て終わらない…。原因や対処法はある?

生理が少量ずつ出て終わらないとき、不安になりますよね。中には、病気が潜んでいる可能性も。長引く生理の原因について産婦人科医・宋美玄さんに聞きました。

この記事の監修:宋美玄(そんみひょん)さん

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産婦人科専門医、医学博士、FMF認定超音波医。丸の内の森レディースクリニック院長、社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会代表理事、一般社団法人日本ガスケアプローチ協会代表理事。2児の母。診療を行いながら多くのメディアに出演し、“カリスマ産婦人科医”としてさまざまな女性の悩みやセックス、女性の性、妊娠などについて積極的な啓蒙活動を行う。2001年に大阪大学医学部医学科卒業後、大阪大学産婦人科に入局。2007年に川崎医科大学講師に就任し、2009年にイギリス・ロンドン大学病院の胎児超音波部門に留学。2017年には丸の内の森レディースクリニック開院。NHK「あさイチ」「クローズアップ現代」他、多数メディアに出演。『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(ブックマン社)他、著書多数。

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生理が8日以上続いたら注意が必要

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生理が少量ずつ出ていてなかなかスッキリ終わらないとき、原因が分からずモヤモヤして、不安になりますよね。もしかすると、病気が隠れているかもしれません。

生理がだらだら続いているときは、まず何日目か、日数をチェックしてみてください。もし生理が“8日以上”続いているようであれば、注意が必要です。平均的な生理の日数は3~7日。これを超えてしまう生理は、ほかに原因があるかもしれません。

生理がなかなか終わらないのはなぜ?

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生理が終わらない主な理由は、次の6つが考えられます。大きな病気が潜んでいる可能性もあるため、放っておくのは禁物。もちろん、たまたま少量ずつ出て終わらないという場合もありますが、少しでも不安を感じたら、自分で判断せず医師に診てもらいましょう。

(1)機能性子宮出血

機能性子宮出血とは、子宮内で異常な出血が起こること。生理が続いていると思っていたら、実はすでに生理は終わっていて、子宮で起こっている出血と勘違いしていたということも。機能性子宮出血の原因は、ホルモンの影響など、さまざまな理由が考えられます。

(2)子宮内のポリープ

子宮内のポリープは、子宮粘膜の細胞からできる良性の腫瘍(しゅよう)です。ポリープには、子宮の奥にできる「子宮内膜ポリープ」や、子宮の入り口にできる「子宮頸管(けいかん)ポリープ」があります。子宮にできたポリープ自体から出血しているということも考えられます。

(3)子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮の壁にある筋肉からできる良性の腫瘍です。子宮の中心に筋腫ができた場合や、筋腫が大きくなっている場合は、子宮内膜が引き伸ばされて表面積が増え、生理が長引いたり経血の量が増えたりします。

(4)子宮のがん

「子宮体がん(子宮内膜がん)」や「子宮頸(けい)がん」のどちらかのがんが原因で、出血しているということも考えられます。「子宮体がん」は子宮の奥にでき、「子宮頸がん」は子宮の入り口にできます。特に、「子宮体がん」は初期の症状として子宮内で出血することがあるので注意が必要です。

子宮筋腫と同様に、がんができると子宮内膜が引き伸ばされて、生理の期間や量に影響します。また、がんによって血管がもろくなるため出血が起こりやすくなります。

(5)妊娠・流産

妊娠や流産により子宮内で出血しているというケースも十分に考えられます。自分でも気づかない間に、妊娠や流産をしているということも大いにあり得ます。前回の生理日を確認するなど自分の体を管理して、小さな変化も見逃さないようにしましょう。

これら6つの原因は、早めに発見できるに越したことはありません。生理が長引いていると感じたら、一度病院に行きましょう。

生理が終わらないのは更年期も関係する⁉

なかには更年期の影響で排卵障害が起こり、生理が長引く場合もあります。排卵障害とは、ホルモンの異常により排卵がうまくできなかったり無排卵になったりする状態のこと。

排卵障害を起こりにくくするには、標準体重を保ち、睡眠をしっかりとることが大切です。太りすぎずやせすぎは、NG。生活リズムをきちんと整えましょう。

こんな場合は病院へ行こう

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8~14日を超えて生理がだらだらと続く、もしくはそのような状態が2周期連続で続いたら、早めに病院へ。

少量ずつだらだらと出血していても、「病院に行くほどではないかも…」「そのうち終わればいいや」と片付けてしまいがちですが、自分で判断してはいけません。実は思わぬ病気が潜んでいる可能性も十分に考えられます。少しでもおかしいと感じたら、婦人科医に相談してください。

かかりつけの婦人科がない人は、まずは病院選びを。病院を探すときは、ホームページを見て自分が安心して診てもらえる病院かをチェックしましょう。

中には「病気が見つかるのが怖い」という人もいますよね。しかし万が一病気だったとしても、その先の人生を考えたら早く見つかったほうがいいはず。「忙しいから来週でいいや」とつい先延ばしにしてしまいますが、行けるタイミングを見つけて、できるだけ早めに受診をすることをおすすめします。