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「自分」という庭に種をまきましょう!

社会起業家ジョン・ムーアさんの“笑顔になれる暮らしのヒント”をご紹介します。 生命力にあふれるこの季節。あなたの内側にある庭にも種をまきましょう!

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ジョン・ムーアさん

この記事の監修:ジョン・ムーアさん

ジョン・ムーアさん
社会起業家、オーガビッツアンバサダー。英国公認教師、オーガニックフード・ガーデニング教師。英国シェフィールド大学卒業後、教師を経て、電通に入社。その後、パタゴニア日本支社長などを歴任。現在は一般社団法人シーズ オブ ライフ代表理事として活動中。

植物のように知恵を持ち、自分自身に種まきを

春がやってきました。植物たちも土から次々と顔を出し、木々には若葉が芽吹きます。春は英語でスプリングと言うように、まさに弾けるように、植物の内側にあったエネルギーが一気にあふれ出るときです。

そして、春は庭に新しい種をまき、育てるタイミングでもあります。さあ、あなたの庭でも新しい芽を育んでいきましょう!

私は植物を育てるとき、何をすべきかを人間の視点ではなく植物のように考えて、行動するようにしています。自然の秩序は「本物」です。これまでもお話ししてきたように、自然の中で植物たちは見事な知恵と経験で、次の世代を育んでいきます。

植物のように考える。それは、本物を育てる唯一の方法と言ってもいいでしょう。それは植物に限りません。私は、「自分」という庭も、その方法で育てています。私たちも自分自身に種をまき、育てていけば、それは現実のものになっていくでしょう。

ジョン・ムーアさん

例えば、「今日からいつもより足を延ばして、オーガニックの食材を買いに歩いてみよう」という行動も、種をまくことになります。オーガニックの食材を選択することで、環境のためにもなり、生産者を支援することにもつながります。

そして、良質な食事をとることもでき、いつもよりたくさん歩くことで健康につながります。さらに、それを友達にもすすめて、友達も同じように行動すれば、その種はもっと広がり、昨年と大きな差が生まれるでしょう。本物の種は、次の種へとつながるのです。

植物は、いつも生きることに集中しています。そして、多くの知恵を持ち、何としても生き抜こうとする生きる強さを持っています。植物を育てることで、あなたはより多くの知恵と、生きる強さと集中力を、手にすることができるでしょう。庭は食料を与えてくれるだけでなく、人生を育んでくれるものなのです。

植物のように知恵を持ち、植物のように種をまき、植物のように自然やさまざまな生き物とのつながりを感じながら、あなたのライフガーデンを育んでいきましょう。

ライフガーデンを作ろう

小さなプランターでもいいので、何か自分の好きな野菜やハーブ、花を育ててみましょう。本当に水を欲しがっているか、その日当たりで喜んでいるか、人間の都合ではなく植物の気持ちになって観察することで、いろんな発見があるはずです。植物が成長したら、それを楽しむためのプランを立てましょう。植物とあなたとのつながりはもっと深くなります。

ライフガーデン

ジョンさんからの一言

ジョン・ムーアさん

ジョンさんがアンバサダーを務めるオーガビッツとは?

orgabits

orgabits

日本で最も多くのアパレルブランドが参加するオーガニックコットン普及プロジェクト。オーガニックコットン100%にこだわらず10%の商品を100倍の人に届けるという「逆転の発想」で現在約100ブランドが参加。一枚の服を通しておしゃれに参加出来る社会貢献活動としても注目されている。

取材・文/坂田奈菜子 イラスト/ハシモトジュンコ

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