この記事の監修:ジョン・ムーアさん
どこでも始められる種まき、始めませんか?
しかし、都市農園「アーバンファーミング」に関して、日本は遅れていると言ってよいでしょう。ロンドン、ニューヨークをはじめ、世界各地ですでに都市農園は大きなムーブメントとなっています。
例えば、ロンドンでは2012年ロンドンオリンピックでイギリス産の食材を提供するため、2008年から2012年までに2012ヶ所の農園を作る「Capital Growth(キャピタルグロース)」という取り組みが行われました。2018年には約2700ヶ所の農園で、年間約80トンもの食料が生産されています。
ではなぜ、世界中で都市農園に目が向けられているのでしょう? 都市によって事情はまちまちですが、大きな理由のひとつは食の安全を守るためです。
みなさんは東京都の食料自給率を知っていますか? なんと、わずか1%(※)。日本全体でも38%(※)。諸外国に比べてとても低い水準です。自然災害の影響を受けやすい食料のほとんどを、輸入に頼るのはとても危険です。
また、食べ物は、農薬や肥料、人工的な種子を使う農業、添加物が多く含まれた加工品など、工業化されたフードシステムの中では、健康をおびやかす存在とも言えます。ですが、自分たちで野菜を育てていけば、常に安心な食材を手に入れることができるのです。
できた野菜からまた種を採れば、繰り返しおいしい野菜を食べることができるのです。庭に種をまくことは、未来を作ること。さあ、一緒に種をまきましょう! あなたのためだけでなく、次の世代の子供達のためにも。
(※2018年9月 農林水産省HP カロリーベースより)
ジョンさんからの一言
ジョンさんがアンバサダーを務めるオーガビッツとは?
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