頭痛・腰痛に「つま楊枝チクチク療法」

公開日:2019.3.28

更新日:2019.11.1

頭痛・腰痛に「つま楊枝チクチク療法」

痛い場所をつま楊枝でチクチクすると、痛み物質が流れ出て、痛みが改善! 元脳神経外科専門医の長田裕さん考案の「チクチク療法」は、西洋医学の「神経解剖」と東洋医学の「経絡」を組み合わせた独自の理論で痛みを改善します。頭痛や腰痛だけでなく、花粉症の改善効果も。お悩みの人はぜひ試してみて。

この記事の監修

長田裕(ながたひろし)さん

元脳神経外科専門医。ナガタクリニック院長。東洋医学と西洋医学を融合した診療を行う。著書に『自分でできるチクチク療法』(三和書房¥1,404)、『チクチク療法の臨床』(三和書房¥3,240)。

チクチク刺激すれば、副交感神経が優位に!

つま楊枝など、先のとがったもので皮膚をチクチク突くことにより、効率よく副交感神経が刺激され、急速に免疫力を高められるという方法が「チクチク療法」です。「免疫力は自分の力で治そうとする力で、薬にも負けない効果があります」と長田さん。副交感神経を活発にして、さらに痛みを感じる部位の血流をよくすることで、痛み物質を流して不調を消して行きます。

使う道具はこれ!

つま楊枝でも、衛生的ならインクが切れたボールペンやシャープペンでもOK。
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チクチクの押し方

皮膚に跡が残るくらいにチクチク刺激します。最初は「痛っ」と思うはずですが、血流がよくなるごとに痛みが治まります。
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ポイントは、神経→筋肉の順にチクチク刺激

[STEP 1]で各患部をつかさどる、皮膚上の神経エリアを直接刺激。副交感神経が活性化し、痛みの原因となる交感神経の緊張がほぐれます。神経エリアは患部と離れた場所の場合もあります。

[STEP 2]で痛みを感じる患部を刺激。患部の周囲の血流障害が改善され、「プロスタグランディン」などのホルモンをはじめとする“痛み物質”が流れ出て不調が消えていきます。

もう薬には頼りたくない「頭痛」に

STEP1 神経

【天窓(てんそう)穴チクチク】
顔を横に向けると、耳の下から首筋に浮かび出る太い筋肉が胸鎖乳突筋。その筋肉の後ろ中央部分にあるのが、肩コリと頭痛を治す神経が通るツボ「天窓」です。この周辺をチクチクと10回ほど刺激。
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【天柱(てんちゅう)チクチク】
首の後ろの髪の生え際に並ぶ2つのくぼみが「天柱」。肩コリや、頭の後ろの痛みである「後頭神経痛」に関するツボです。チクチクと10回ほど刺激。
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STEP2 筋肉

【痛いところをチクチク】
頭部の痛いところを、渦巻き状にチクチク刺激。一周行い、痛みが治まらないようなら回数を増やします。
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頭チクチクは花粉症にも効く!

頭全体をチクチクすると、花粉症の改善にも効果があります。頭部の中心である「百会」からスタートし、渦巻状にまんべんなくチクチク。花粉症シーズン前から1日1回ほど始めるとよいでしょう。
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動けないほど痛い「腰痛」にも!

STEP1 神経

【脊椎(せきつい)チクチク】
背骨の脊椎のひとつひとつには、腰痛に関係する神経が通っています。痛みに近い場所の脊椎を数カ所、渦巻き状に刺激しましょう。それぞれ1周ずつ刺激。
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STEP2 筋肉

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【痛いところをチクチク】
腰の痛い場所を、渦巻き状に刺激します。背中の広い部分は、つま楊枝を6本ほど輪ゴムで束ねたものでチクチクすると良いでしょう。それぞれ1周ずつ刺激。

腰痛にはドライヤー療法をプラス

チクチク療法を行った後に、ドライヤーの温風を吹きかけることで、より血流がアップし、腰痛を改善します。「肌に直接1秒当てては外す」を5回ほどくり返して。「アチチ」と言いながら行うくらいの熱さが効果的です。
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慣れない最初は「イタッ!」と感じますが、血流が良くなるほどに軽減する痛みが多いとか。 それでも改善が見られない場合は、医療機関を受診して下さいね。
イラスト/ササキサキコ
(からだにいいこと2014年12月号より)