日本女性は世界一睡眠時間が短い!
睡眠時間の調査によると、日本は対象国の中でいちばん睡眠時間が短く、さらに欧米では女性の方が男性より睡眠時間が長いのに、アジア圏では女性の睡眠時間が短い傾向が。
こうした睡眠時間の不足は、さまざまな弊害をもたらします。
特に女性にとって聞き捨てならないのは、寝不足だと太るということ! 男性より女性の方が、寝不足で太りやすくなるそう。
快眠できていないと免疫力が下がる!
よい眠りがとれていないと、ウイルスや細菌に抵抗する力=免疫力がダウン。そして糖尿病や冠動脈疾患などの生活習慣病、認知症、心のトラブルなど、多様な不調・病気を引き起こすことがわかっているのです。
1960年代の日本人の多くは10時前に寝ていた
現代では、夜の10時までの寝るのは20%強となっており、この60年ほどでみんなが夜更かしになっているのがわかります。
しかし、起床時間はさほど変わっていません。その分、寝不足が加速しているのです。
寝る90分前の入浴で快眠が訪れる
こうした問題にも、西野さんらの研究が光明をもたらしました。
たとえば「眠りは体温が下がるときに訪れる」という条件を知っていますか?
人は、体内の深部温度が低下したときに眠気が訪れます。
そこで効果的なのが、寝る前の「入浴」。
お風呂で体温が一旦上がると、体は熱を下げようとします。すると入浴しない時に比べ、深部温度がより低下し、ス~っと気持ちよく眠れるように。
ただし下がるまでには時間がかかるので、寝る前の90分前には入浴を済ませましょう。
“睡眠のシンデレラタイム”は根拠のない俗説
「10時から夜中の2時はシンデレラタイムというのは俗説です。体のメンテナンスに必須の『成長ホルンモン』は、入眠後、最初の90分の深い睡眠時に大量に分泌されます。深い睡眠が出るなら何時に寝てもよく、特に決まった時間に分泌されるわけではないのです」
また、睡眠は90分のリズムで切り替わるので、90分の倍数で起きるとスッキリ目覚められる、というのもまちがいだとか。睡眠周期の長さには個人差もあり、日によっても違います。
「睡眠偏差値」でわかるダメ睡眠な年代・職業
全国1万人に行った睡眠調査で、日本人が抱える眠りのさまざまな問題点が明らかに。
この調査をもとにした「睡眠偏差値」は、年代と職業別に出ています。
偏差値が最低だったのは「20代の経営者・役員」で、偏差値は「35.77」。
偏差値が最もいいのは「50~60代の専業主婦(主夫)」で、偏差値は「54.96」。
最高と最低では、大きな開きがありました。
ちなみに専業主婦(主夫)はすべての年代とも、他の仕事に比べて偏差値が高くなっています。
「スタンフォード式最高の睡眠」を実現する枕が登場
まず重要なのが、頭の温度を下げること。心地よい入眠に必要な、体の深部温度の低下と、頭の温度は連動しています。
実はいま売られている枕には、頭に熱がこもってしまうものがたくさんあるのだとか。
羽毛は、頭にはよくフィットしますが、部位により温度がバラついてしまうそう。ウレタンの枕は、頭全体に熱がこもってしまう問題が。日本古来のそば殻の枕は、頭を冷やす効果はありますが、ダニの温床になりやすい欠点が。