遺伝子検査で「自分にぴったりの食」がわかる “遺伝子栄養士”のカウンセリングがすごい!

公開日:2020.2.25

更新日:2020.2.28

遺伝子検査で「自分にぴったりの食」がわかる “遺伝子栄養士”のカウンセリングがすごい!

糖質を摂ると太りやすい人と、脂肪を摂ると太りやすい人がいたり、カルシウムをせっせと摂っても骨が弱かったり。こうした「体質だから」で済ませていたことが、遺伝子の影響だったとしたら…?
遺伝子検査の結果をもとに「自分にぴったりの食べ方」をアドバイスをしてくれると話題のサービス「One Recipe(ワンレシピ)」の“遺伝子栄養士”に、どんなことがわかるのか詳しく聞いてみました。

結果を見てもよくわからない遺伝子検査について、プロが対策をアドバイス

「人は食べたものでできている」といわれるほど食事は大切なもの。でも、同じものを食べても同じ体力や体形にはならないのは、人によって吸収する力や活用する力が異なるからです。そうした一人ひとりの特徴を科学的に知ることができるツールとして「遺伝子検査」に注目したのが、「One Recipe(ワンレシピ)」という新しいサービスです。

使用するのは日本発の業務用高精度遺伝子検査「イデンシル」の遺伝子分析キット。一般的な郵送遺伝子検査キットと異なり、プロが使ってアドバイスをすることを前提としている遺伝子検査サービスです。
スポーツジムのプログラムに加えたり、トレーナーを通じてトップアスリートへの提供を行うなど、これまでは運動指導に使われることが多かったそうですが、今回、イデンシルの遺伝子検査の結果を用いて栄養面からアドバイスできる専門家=遺伝子栄養士が誕生。お話を伺った3人は遺伝子栄養士に合格した一期生です。

「One Recipe」がこだわっているのは、対面でのカウンセリング。確かに巷にはさまざまな遺伝子検査キットが販売されていて、郵送で手軽に検査を受けることができますが、その結果をどう読めばいいのか、いまひとつわかりにくいもの。さらにそれを毎日の生活や食事にどう生かしていくか、となれば、今の自分の状況なども伝えつつ、できること、効果的なことを専門家が対話を通してアドバイスしてもらえるほうが断然効果的です。これまで遺伝子検査に対して抱いていた「?」を解消してくれそうな「One Recipe」に期待が高まります。

お話を伺ったのはこの3人

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左から蓬田素子さん(遺伝子分析×ヘルスケア・ダイエット担当)、藤澤直美さん(遺伝子分析×美容・アンチエイジング担当)、吉田桃子さん(遺伝子分析×アスリート担当)。手にしているのは「One Recipe」の遺伝子分析サービス判定結果冊子。黄色の表紙がダイエット、ピンクがビューティ、青がアスリート版。健康美が内面からあふれています! 

遺伝子検査が栄養指導を変える

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編集部 研修を受けて試験に合格され、今後は「遺伝子分析結果に基づいて栄養アドバイスができる栄養士・管理栄養士」として活動されていくわけですが、どんなところに魅力を感じましたか?
藤澤さん 以前は管理栄養士として17年ほど病院に勤務していたのですが、治療食などを出しているうちに予防が大切だと思うようになりました。遺伝子レベルで自分の特徴やリスクがわかることで、何か問題が起きてからではなく、あらかじめリスクを減らして健康になっていただくための指導ができるのが魅力だと感じました。
蓬田さん もともと遺伝子検査に興味があって、市販のサービスを試してみようと思っていた矢先に「One Recipe」の立ち上げを知ったんです。人に分析してもらうのではなく、自分で調べて理解できるようになればそれは素敵なことだと思って、講習を受けることにしました。
吉田さん 私は数年前までフットサルの選手をしていて、その関係でアスリートの食事指導なども数多く行っています。同じチームで全員に同じ話をしても、個人差がやっぱりあって、メディカルチェックをふまえて例えば貧血の選手は食事で改善できるんですけど、メディカルチェックでわからない部分は「なんでこの人はこうなんだろう」ということに突き当たったりして。個人差、体質というのは突き詰めていくと遺伝子になるのかなと以前から感じていたので、「これだ」と思いました。

遺伝は2割、生活習慣が8割。遺伝子を知ることで「8割」の効果をアップ

編集部 遺伝子分析というと、知りたい反面、それで自分の未来がわかってしまうようで怖いという人もいると思いますが、遺伝で決まっている要因を今後の食事で変えられるのでしょうか?
藤澤さん 遺伝子の影響は2割、残りの8割は生活習慣や環境など後天的な影響によるものといわれています。でも例えば特定保健指導をしていると、一生懸命がんばっているのにコレステロールが下がらないという方などが「親もそうだったからかも」となんとなく言っていたりする。
遺伝子検査では「血中コレステロールレベル」の項目もありますが、同時に生活習慣の判定もします。もし「血中コレステロールレベル」が高くなる遺伝子を持っていたとしても、8割の生活習慣で明確に気を付けていただくことがわかるので、その結果、コレステロール値が高くならないようにすることも可能になります。
吉田さん 悪いことを言われるんじゃないかとか、叱られるんじゃないかとか、特定保健指導のイメージを持っている方もありますが、「One Recipe」は受けてもらってその人をプラスにするためのお手伝いをするもの。みなさん、栄養士や管理栄養士は「あれ食べちゃだめ」「これ食べちゃだめ」と言う人だと思われていますが、これはどういうふうに好きなものを食べながら、なりたい自分になっていけるのかをお手伝いするものです。遺伝子の正しい情報に基づいているからこそ、食べることで自分の体をデザインできる、食べることで毎日ベストコンディションでいられるといことを知ってほしいですね。

受けてみたらびっくり! 意外な体質が明らかに

編集部 それぞれ、ご自分でも「One Recipe」の遺伝子分析を受けられたとか。結果はどうでしたか?
One Recipe「ダイエット」で分かる項目

One Recipe「ダイエット」で分かる項目

蓬田さん 3種類ある中で、私は「ダイエット版」を受けました。ダイエットといってもヘルスケアまでカバーしている内容です。その中で私は「睡眠の質とリズム」の項目で、光の感受性が高いことがわかりました。私はもともと夜更かしのタイプで、朝が苦手だったのですが、光の感受性が高いと知って、寝る前の過ごし方を変えてみたら、1カ月ぐらいで朝が起きられるようになったんです。寝る時間は変わらないのに、寝る直前までテレビやパソコンなど強い光を発するものを見ていた習慣をやめただけなので、これは「もしや」と思っているところです。

それから、「骨・軟骨・関節」という項目ではビタミンDの吸収がしにくいというリスクが高いことがわかりました。ビタミンDの吸収は骨の健康に影響するだけでなく、睡眠の質にも関わりますので、ビタミンDを積極的に摂ったり、日光を浴びるようにするなど、気を付けるようになりました。
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光の感受性が高かったという結果を生かして、睡眠改善できた蓬田さん。
吉田さん 私は「アスリート版」を受けました。衝撃だったのは、自分が思っていた体質とは真逆だったことです。一つは「体脂肪」の項目で、私はすごく太りやすいと思っていたのですが、遺伝子分析では体脂肪の蓄積についてはほぼリスクはないと出て。それをきっかけに、食生活を変えてみたら、4カ月ぐらいで体脂肪が2~3パーセント減り、体重も自分で簡単にコントロールできるようになりました。
編集部 えっ? 食生活をどう変えたら体脂肪と体重が減ったのですか?
吉田さん 長い間、自分は少し食べても太ると思っていたので、例えば現役選手のころも「このぐらい食べたほうがいい」と言われる量があってもその量より少なくセーブして食べたりしていました。その結果、すごく甘いものへの欲求が強くなって、選手時代は毎日チョコを食べないといられないという感じ。それが遺伝子検査で体脂肪のリスクが少ないとわかったので、セーブせずにきちんと自分に必要な量を毎食食べるようになったら、間食の欲求がなくなったんです。で、結果としてやせてしまったと。

それから、アスリートは「瞬発系」か「持久系」かに分かれるんですが、私は100%、持久系だと思っていたんです。持久力はトップクラスの中でもかなりある方でしたから、ところが、これが遺伝子検査ではまったく逆でした。
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遺伝子検査の結果はそれまで思っていた体質と真逆だったという吉田さん。
編集部 といいますと・・・
吉田さん 私は走るのが速くなかったので、持久力を生かしたポジションでやってきましたが、実は遺伝子的にはもともとは速く走れたということです。「速筋」タイプか「遅筋」タイプかで、瞬発系か持久系かが決まるのですが、私は完全な「速筋」タイプという結果でした。遺伝子栄養士の研修会で運動を担当している講師に伺ったら、骨盤が前傾しているか後傾しているかで、瞬発力を発揮できるかどうかが決まるそうです。骨盤が前傾している人は重心が前にあるので、遺伝子的に遅筋タイプでも速く走れるようになりやすい。反対に、遺伝子的に速筋タイプでも、骨盤が後継していると体重が後ろにかかっているので瞬発力が発揮しにくいということです。骨盤の前傾・後傾は後から直すことができるので、もっと早く知っていれば速く走れるようになったかもしれませんね。
編集部 そうすると、遺伝子検査は子どものころに受けるメリットも大きそうですね。
吉田さん そうなんです。私は少年サッカーやジュニアユースでも話をする機会があるんですが、そういう子どもたちにも早く受けてほしいと思いました。今受けても20年後に受けても、遺伝子情報は変わらないので結果は同じなんです。20歳の時に受けてもいいけれど、早く受けた方が結果を生かせる期間が長くなるので。
編集部 「ビューティ版」を受けた藤澤さんはいかがでしたか?
藤澤さん 私は紫外線、肌老化、髪の項目で、とてもリスクが高かったです。髪については、私はフラダンスをやっていて、髪を伸ばさなければならないので仕事中は常にアップにしていましたが、この結果を受けて最近前髪を切りまして(笑)、少し頭皮の負担を減らそうとしています。血流の改善とかマッサージ、そして亜鉛の摂取など、より気を付けていかなければならないと思いました。
編集部 年齢を重ねるとなんでも「年のせいだから仕方ない」で済ませがちですが、もともとリスクが高いとわかっていたら、気を付けることで老化の進行も食い止められそうですね。
藤澤さん そうなんです。だから私は例えばいつまでもきれいでいたい若い人にも受けてもらって、美と生活習慣や栄養との関係を伝えたり、定年を迎えるような世代の方にも受けてもらって、どうやったら効果的に筋肉を増やして寝たきりを防げるかというような対策にも遺伝子検査を使ってもらえればと考えているんです。
また、健康診断の結果が気になる人が病院に行っても、ちょっとした検査数値の異常ぐらいでは踏み込んだ生活改善アドバイスをもらうことは難しいのですがそんな人に「One Recipe」を受けてもらえば「こういうことに気を付ければ健康な状態に戻れますよ」とアドバイスすることもできると思います。
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髪のリスクが高いとわかり、対策を始めた藤澤さん。

「遺伝子分析×かかりつけ栄養士」ができることはたくさんある

編集部 私も「ダイエット版」を受けてみましたが、健康診断や体重・身長・体脂肪ではわからないことがいろいろわかり、今後の生活習慣改善にすぐに生かせそうだと思いました。遺伝子分析結果があると、栄養士さんや管理栄養士さんの活躍の場も広がりそうですね。
蓬田さん 栄養の話って、テレビなどからも得られる情報が多いので興味を持っている方も多いと思うのですが、「あれっていいんでしょ」「これを食べると体脂肪が減るんだよね」というような薄い知識に終わってしまうんです。自分の体をこう変えていきたいんだけどどうすればいいのか、というようなことを知りたいときに、「管理栄養士、栄養士に聞こう」と言ってもらえるような存在になればいいなと。ただ質問するといって何を聞いてよいのかわからないと思いますが、遺伝子検査結果のようなベースがあれば、「私はこういう人なので、何を食べればいいですか」と相談しやすくなると思いますね。
藤澤さん 栄養には興味がなくても、遺伝子の話をすると興味を持つという方もあります。例えば企業に健康経営のためのツールとして導入していただいたり、健康診断の一環として採用されるようになるといいですね。
吉田さん スポーツの世界では、トレーナーやドクターが専属でつくことは増えましたが、管理栄養士、栄養士となるとまだまだです。でも、例えば風邪をひいたとき、風邪は薬が治すものと思っている人が多いのですが、そうではなくて自分の体に備わった力が治すもの。そのために食事や睡眠が必要なんです。そういう根本的なことに気づいてもらうためにも、管理栄養士や栄養士がどんどん働きかけていけるようになりたい。遺伝子検査に基づいた栄養指導をアスリートの指導に生かすことができれば、記録などの結果が変わることで、栄養への関心ももっと高めることができると思います。
編集部 遺伝子検査の結果をプロにアドバイスしてもらい、食事や生活を変えていけば、健康や美を手に入れるのはもっと楽に、ストレスなく、効率よくできるかもしれませんね。

実際に遺伝子検査&栄養カウンセリングを受けてみました

編集部も「One Recipe」の「ダイエット版」を受けてみました!
遺伝子検査キットが到着
これが遺伝子検査キット。長い綿棒のような採取ブラシで頬の内側の細胞をこすりとり、郵送します。
提出の際には生活習慣チェックシートにも記入。遺伝子によるリスクとあわせて、生活習慣によるリスクもチェックします。
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3週間~1カ月ほどで検査レポートが到着し、カウンセリング
結果レポート到着後、「One Recipe」のウエブサイトから対面による“遺伝子栄養士”のカウンセリングを予約します。

赤いところが「リスク高」です。同じ項目で生活習慣を比較できます。
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結果に納得、詳しい解説とアドバイスにスッキリ!
「血糖」の項目を見てみると、特に血糖を下げるアディポネクチンの働きが弱く、インスリンが出てもうまく活用できないということがわかります。また、CDKAL1の高リスクとは、インスリンの合成がしにくいことを示しています。つまり「血糖値が上がりやすく、糖で太りやすい」ということ。
言われてみれば確かに、揚げ物よりもごはんやパンを多めに食べるとすぐ体重が増える傾向があります。さらにここ数年、健康診断でも「空腹時血糖」が基準値よりやや高めで、なぜだろうと思っていました。
遺伝子栄養士さんからのアドバイスは、「早食いしない」「炭水化物の単品食べをしない」ということでした。これならちょっとした心がけでできそうです。
ダイエットしてもなかなか結果が出ない人の「ダイエットの答え合わせ」にも活用できそうですね。
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