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いつもの食材で、薬膳生活|「冷え」や「ほてり 」を整える食事

女性のお悩みに多い「冷え」。さらに更年期世代は「ほてり」も加わり、体温コントロールに悩まされる女性は少なくありません。そんな女性におすすめの「薬膳生活」。身近な食材で始めましょう!

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いつもの材料で、症状に合わせた「薬膳生活」

「薬膳」というと、漢方の材料を使った特別な食事を想像しがちですが、普段の食事で口にしているありふれた食材も、その働きを知って摂ることで、不調を遠ざけて体を整える働きをしてくれます。実はこれも立派な「薬膳」なのです。

自然治癒力を高めるのが、薬膳の基本。中医学に基づき五臓「肝・心・脾・肺・腎」を整え、「気・血・水」を巡らせます。女性に多い、冷えやほてりのような症状には特におすすめです。

薬膳 症状別おすすめ食材

体温感覚には個人差があります。症状に合わせたおすすめ食材をご紹介します。

冷えのぼせ

手足などに冷えを感じているのに顔や頭が熱くなる、更年期に多い症状。「腎」の働きが低下して、全身にリンパ液や髄液などの「水」が不足していることが原因。腎を補う食材を。

のぼせイライラ

発汗が止まらない、イライラするなど、頭に血が上っている状態。血巡りが悪化しているので「肝」を整えて全身を浄化し、熱邪を除去する「涼血作用」のある食材を取り入れて。

冷え

更年期に入る前から悩む人が多い冷え。冷えのぼせと同じく「腎」を整え「血」を補い、「温性」の食材を選ぶのがカギ。エネルギーも不足しがちなので、バランス良くしっかり食べて。

冷えとほてりの両方が多くなる更年期の体温調整なら、肝、または腎にいい食材を選び、血巡りと水のバランスを整えて。例えば、ほてりは体の「水」の分量が少ないと起こることも。その時の体の状態に合わせて、足りないものなどをきちんと選ぶことが大切です。

「薬膳生活」3つのポイント

難しそうなイメージのある「薬膳」ですが、いたってシンプル。3つのポイントを押さえて取り入れれば、より効果的です。

1. 食材は基本的に火を通す

基本的には火を通して調理しましょう。加熱すると栄養の吸収率が高まります。体を冷やす食材も、熱を加えることで冷やしすぎない食材に。体に負担がかかりません。

2. 一食で食材を複数使う

薬膳は一食につき複数の食材を組み合わせることで、効果が最大限発揮されます。無理して一品に複数入れなくても、一食で該当する食材が複数使われていればOK。

3. 体の声に耳を傾ける

その時の体調や天候などで症状は変化します。普段は冷えが強くても、急に発汗が止まらなくなることも。思い込みでなく、体質や体調の状態に応じた食材を選んで。

食事全体のバランスが体質改善の近道に!

食材の効果も意識し、全体でバランスを取ることが体質改善の近道になります。薬膳を取り入れ、様々な変化と向き合いながら、前向きに年齢を重ねていきまましょう。

イラスト/みやこしさとこ

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