体がだるい、眠い、疲れやすい…そんな人は「すい臓」が原因かも

公開日:2018.11.1

更新日:2018.11.6

体がだるい、眠い、疲れやすい…そんな人は「すい臓」が原因かも

やたらと眠い、体が重い、お腹を壊しやすいなど、病気ではないけれど慢性的な不調感がある人は多いですよね。そんなよくある不調の原因は、もしかしたらすい臓の疲労かもしれません。

すい臓ってどんな臓器?

すい臓は胃の裏側にある長さ15cmぐらいの臓器です。消化液をつくったり、血糖値をコントロールするインスリンというホルモンをつくっています。
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こんな人はすい臓が弱っているかも…初期の不調サイン

すい臓は胃腸や肝臓と比べると、労わられることはあまりなく、存在感はイマイチ。胃の裏側にあり、病気になっても見つかりにくいので要注意。初期の不調のサインを見逃さないで。
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□体が重だるい
すい臓が弱り、お腹周りの不快感が長期間続くと、エネルギーが消耗し、次第に全身の倦怠感が強くなっていきます。

□とにかく眠い
すい臓が弱ると血糖値のコントロールができず、不安定に。低血糖状態になると急に眠くなったりします。

□左側のお腹や背中が痛む
すい臓は胃の裏側にあり、左側に伸びています。そのため、左側の背中やお腹が痛いときはすい臓の不調かも。

□大人になってからアトピーが再発
すい液の分泌が減ると、食べ物が十分消化されないまま腸に運ばれやすくなり、それがアトピーの原因になることも。

□胃薬を飲んでも不調が続く
すい臓が弱ると胃の不調に似た症状が現れることも。胃薬を飲んで治らないなら、すい臓の不調かも。

□よく下痢をする
すい臓が弱るとすい液の分泌が低下。少し食べ過ぎただけでもお腹を下しやすくなります。

□気が沈んだり、イライラしやすい
血糖値を一定に保つインスリンの分泌が低下すると、血糖値が不安定に。低血糖になるとイライラや落ち込みがあります。

飲みすぎ、脂っこい食事、睡眠不足はNG

すい臓は食生活の影響を受けやすいので、甘いものや脂っこいものが好きな人は、知らないうちに負担をかけています。

すい臓を弱らせるNG要因の代表格は次の6つです。
□酒
詳しいメカニズムはわかっていませんが、飲み過ぎを続けていると、すい炎のリスクが高まります。お酒はほどほどに。

□脂もの
脂質を消化するには大量のすい液が必要なため、すい臓の負担増。オリーブオイルなども取り過ぎはNG。

□カフェイン
ほどほどならよいのですが、飲み過ぎはダメージ大。

□ストレス
ストレスが胃酸やすい液の分泌を促すため、すい臓に負担がかかります。気分転換を心がけましょう。

□早食い
短時間で大量の食べ物を消化しようとすると、すい臓が疲れてしまいます。よく噛んで食べると唾液が分解を助けてくれ、すい臓の負担が減ります。

□睡眠不足
起きている間は内臓も覚醒モード。睡眠時間を十分とって内臓を休ませて。

不調で思い当たることが合ったら、NG要素を取り除き、すい臓の疲れをいやしてあげましょう。すい臓の働きが回復すると、嘘のように元気になる人が多いとか。すい臓にやさしい生活をすることで、日頃の不調感が解消できるかも!

気になる人は深刻な病気になる前に腹部超音波検査を受けて

すい臓の不調サインを無視してすい臓に負担をかけ続けると、すい臓の病気になるリスクも高まります。

すい臓の病気には、なんらかの原因ですい液がすい臓自身を溶かして激痛になる「急性すい炎」、すい臓が炎症を起こして硬くなり機能が低下する「慢性すい炎」、「すい臓がん」などがあり、治療が難しいのが特徴です。

気になる人は、検査を受けるとよいでしょう。すい臓は、近くにある肝臓・胆のうと一緒に腹部超音波検査でチェックできます。その際、注意したいのは、「すい臓が気になる」とはっきり伝えること。すい臓は胃の裏側にあり、検査では丁寧に診てもらわないと、異常を見逃すリスクがあるからです。
すい臓の検査は、消化器内科のあるクリニックや病院、人間ドックなどで受けられます。

この記事の監修

平畑光一さん

ヒラハタクリニック院長。大学病院で消化器全般の診療を経験したのち開業医に。すい臓の診療に力を入れており、全国から患者が集まる。

イラスト/といだあずさ、野々村京子
(からだにいいこと2017年7月号より)