【連載】コロナ禍で感じたママ友との価値観の違い。どう付き合う?

公開日:2020.9.17

更新日:2020.9.17

【連載】コロナ禍で感じたママ友との価値観の違い。どう付き合う?

まだまだ続きそうなコロナ禍。お出かけや子ども同士の交流について、ママ友と意見が違うということも。価値観の違いにモヤモヤしたり、今後の付き合い方に不安を感じたりする人も多いはずですコロナ時代だからこそ、見直したいママ友付き合いのコツを教えてもらいました。

この記事の監修

大野萌子さん

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日本メンタルアップ支援機構 代表理事。メンタルアップマネージャ®、産業カウンセラー。企業の健康管理室カウンセラーとして、数多くの働く人を支えている。長年の経験を活かし、人間関係改善のコミュニケーション術やストレスマネジメントについて、講演・研修などを行う。

日本メンタルアップ支援機構
https://japan-mental-up.biz

コロナで痛感! 価値観の違うママ友とどう付き合う?

メンタルアップマネージャ®の大野萌子さんに人間関係でストレスをためない方法を教えてもらう連載。第12回目のテーマは、「コロナ禍で感じたママ友との価値観のズレ」です。

コロナ自粛で、ママ友との付き合い方に悩む読者から、こんな生の声が寄せられています。みなさんはどう感じますか?

お悩み1 子ども同士の付き合いに気を使う

・子ども同士を遊ばせることに気を使う。コロナ感染が落ち着かない中、どうしていけばいいかわからない。

・学校が自粛していた春は友だちとの行き来もやめていたが、学校が再開しても再び感染が増加している今は、どうやって遊ばせたり、行き来させたりすればいいのか悩む。
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お悩み2 付き合いの距離感がわからない

・家族で繁華街に買い物に出かけたり、遠出したりしている仲良しのママ友家族。リスクのある場所には行きたくない我が家とは価値観が違いすぎる。今までのような付き合い方ができないかも。

・ママ友をランチに誘ったり、家に招いたりしてもいいのか、わからなくなった。子どもを預けたりするのも、どこまで頼りにしていいのか考えてしまう。

お悩み3 空気を読むのに疲れる

・子ども同士を遊ばせるのは外ならOKとか、家の中でも大丈夫など、家庭によってOKとNGの基準が違うので、相手に合わせて空気を読むのに疲れる。

・コロナで生活が大きく変わり、経済的な状況が大きく変わった。仲良しのママ友とゆっくり話をしたいけれど、以前のような金銭感覚ではお付き合いできないかもしれない。どこまで合わせるべきか迷う。
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お悩み4 人の目が気になる

・子どもを自由に遊ばせる人もいれば、人数を絞るなどコロナ対策に気を使っている人もいる。ママ友から非常識と思われたくなくて、いつも「これって、大丈夫?」とビクビクしている。

・コロナ対策を徹底しているママ友が多くて、普段から家族で出歩いている我が家がなんと言われているか気になる。子どもにも「キャンプに行った」ことを人に言わないように口止めするなど、噂にならないようにしている。

コロナ禍でストレスなくママ友と付き合うためには?

ちょっとしたことでこじれやすいママ友関係。それでなくてもコロナでみんながストレスを感じやすくなっているだけに、お互いの価値観を尊重して、上手に距離を保ちたいもの。ママ友とストレスなく付き合うために、気をつけるべき3つのポイントをご紹介します。

ポイント1 誘うときは相手に選択権を与える

例えば、「誘いたいけれど、どうしよう」というときは、相手が選択できるような誘い方をするようにしましょう。大切なのは、「どんな条件なら来られそう?」など、誘うほうが相手の意志を尊重する姿勢。そういう誠意を示すと、誘われた側も「人が少ない公園でランチピクニックなら」「オープンエアの場所で時間も短めで」など、条件を前向きに伝えやすくなります。もし、最終的に誘いを断ることになっても、お互いにイヤな気持ちになりにくいはずです。

特に気をつけたいのは、「来られる? 来られない?」などの二択で答えを迫る誘い方。一方的な感じがして、相手は断りたくても断れないなどモヤモヤしそうです。
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●こんな会話はOK/NG

OK 「子連れでランチ会をするとしたら、どんな感じなら大丈夫?」(相手の意向を確認する姿勢を見せる)

NG 「子連れランチ会をするけど、参加できる?」(来る、来ないの二択を迫る)

ポイント2 価値観が違っても、相手の意見は否定しない

今までは、周囲も同じように考えて行動していると思っていたことが、コロナによって「親しい仲でも、予防策ひとつとってもそれぞれ価値観が違う」と多くの人が実感しています。だからこそ、自分がどう考えているか、相手がどう思っているのか、お互いの価値観を伝え合うことが、これまでよりもっと重要になっています。

ただし、相手の意見が自分と違うからといって、否定するのはNG。「私はこう思うけれど、あなたはどう思う?」と、あくまでもお互いの意見を認め合うスタンスで。特に親しい間柄のママ友ほど、「感覚が同じ」と思い込みがちです。考え方の違いがあって当然、ということを忘れないように。
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●こんな会話はOK/NG
コロナで外食は避けたいという相手に対して

NG「注意すれば大丈夫だよ。慎重するぎるんじゃない?」(相手の意見を否定する)

OK「私は換気と三密に注意するなど条件がそろったら外食もしたいけれど、あなたはどう思う? まだ外食は慎重に考えたいというなら、率直に教えてくれたら、もう少し時期をみて誘うようにするけれど…」(自分の考えと相手の考えを認め合う)

ポイント3 自分軸をつくる

コロナ禍において、これまでの常識が大きく変化し、誰もが何が正解かわからずに戸惑っています。どれが正しい、間違っているかがわからない中で人と付き合うには、「自分軸」をしっかり持つことが大切です。

「自分はこの人と本当にお付き合いを続けたいのか」「この誘いはどこまでの条件なら参加してもいいのか」。周りや相手の価値観に合わせるのではなく、自分がどう思うかで判断していきましょう。自分軸が決まると、ママ友付き合いで迷ったり、ぶれたりすることも少なくなるはず。その分、ムダなストレスやモヤモヤを感じることもなくなります。

自分軸がはっきりしない人は、自分の価値基準となることの「メリット/デメリット」「安心/リスク」などを紙に書き出してみましょう。自分が“どうしてもイヤなこと”の基準がはっきりします。そうすると、無理にママ友に合わせることもなくなるはずです。
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●こんな態度はOK/NG

OK ここまでなら受け入れる、これを外れたらお断りするなど、自分の中でママ友とのお付き合いのルールを決める。(自分軸)

NG 相手の言うことに振り回されて、自分がどうしたいのかは後回しに。(他人軸)

価値観が違うときの子ども同士の付き合いは?

ママ友との関係は、子どものお友だち付き合いにも影響する可能性が。コロナ対策で価値観が違うと、子ども同士をどう付き合わせるべきかも悩みどころです。例えば、一方的に「公園で遊んではダメ」と押し付けるのはNG。子どもは反発して、不満が残るだけです。なぜ、遊べないのか、理由を説明して、親の考えをしっかりと伝えるようにしましょう。

このように、普段から親の価値観を子どもに何度も伝えておくことはとても大切です。コロナ対策でも、親が「何を重視して、子どもの健康を守るのか」を家族で話し合っておきましょう。そのうえで、「ダメなものはダメ」と毅然とした態度で。気分次第で対応を変えると子どもも混乱します。

また、ほかの家庭と価値観が違うからといって、子どもの前で相手を否定するような言い方をしないように心がけましょう。

コロナきっかけで人間関係の整理を

ママ友にストレスを感じているのであれば、コロナはママ友付き合いを整理して、腐れ縁を清算するチャンスともいえるかもしれません。本当に相手とママ友でいたいのか、自分の気持ちに正直になってみましょう。

「子どものためにも、ママ友とはいい関係を保たないといけない」と、いつの間にか思い込んでいたりしませんか?ストレスの元になる関係ならば、表面的な付き合いにとどめるほうが親だけでなく、子どもにとっても結果的によかったりするものです。作り笑顔で相手に合わせてイライラするよりも、本当に信頼できる人間関係づくりを大切にしてください。
取材・文/工藤千秋 イラスト/地獄カレー