オーガニックコットンから考える、地球と私たちの未来

公開日:2020.10.7

更新日:2020.10.7

オーガニックコットンから考える、地球と私たちの未来

社会起業家ジョン・ムーアさんの“笑顔になれる暮らしのヒント”をご紹介します。
やわらかな着心地のオーガニックコットン。その心地よさは着る人だけのものではありません。地球と子どもたちの未来にもつながっているのです。今回は、コットンの生産背景から、なぜオーガニックが大切なのかを考えていきましょう。

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この記事の監修:ジョン・ムーアさん

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社会起業家、オーガビッツアンバサダー。英国公認教師、オーガニックフード・ガーデニング教師。英国シェフィールド大学卒業後、教師を経て、電通に入社。その後、パタゴニア日本支社長などを歴任。現在は一般社団法人シーズ オブ ライフ代表理事として活動中。

オーガニックコットンを選ぶ意味

私は365日Tシャツ1枚で過ごしています。今ではTシャツが私のトレードマークになりました(笑)。そのTシャツに使われているコットンは、つい忘れてしまいがちですが、これも畑からできた農作物です。みなさんは、コットンがどのようにできるか知っていますか?

コットンは、綿の種を包んでいるフワフワとした綿花から取れる繊維。主な生産地は、インド、中国、アメリカ、パキスタンなどで、日本ではわずかな量しか生産されていません。

綿花畑は世界の農地の約2.5%を占めます。しかし、その農地に対し、殺虫剤は全世界使用量の約15%、化学肥料や除草剤の使用量も全世界の約11%と、非常に多くの農薬が使われているのです。この数字からもわかるように、綿花が育つ環境は汚染され続けています。

土ばかりではありません。水や大気などの自然環境、そして農場で働く人々の健康にも影響は及んでいるのです。世界の約半数のコットン生産者が化学物質による健康被害に苦しんでいると言われています。

コットンから見える未来を考えてみましょう。子どもたちの笑顔はそこにあるでしょうか? 私たちはもう何十年にもわたって、未来の地球と子どもたちから様々なものを搾取してきました。地球もそれに疲れてしまったように思います。

しかし、オーガニック農法のような循環できる仕組みに切り替えていけば、少しずつでも、返還することができるのです。オーガニックコットンを選ぶこと。それは、地球と私たちの未来を変えるアクションになるのです。

オーガニックコットンの種まきイベント

2017年の春、オーガビッツ主催で、オーガニックコットンを育てるための種まきイベントが開催されました。2010年から始まったこのイベント、大人から子どもまでが参加し、オーガニックコットンの大切さや、育てる意味などを体感できる貴重な機会として好評を得ています。コットンは種まき後約10日で発芽しますが、その発芽率は60~80%。天候、土の状態、温度や湿度などによってはもっと低いことも。大切に育てられ、夏には黄色い花が咲き、秋には白くてかわいいコットンボールがはじけます。
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ジョンさんからの一言

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ジョンさんがアンバサダーを務めるオーガビッツとは?

取材・文/坂田奈菜子
(からだにいいこと2017年8月号より)