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姑ってなぜ面倒なの? ストレスを溜めない付き合い方のコツ

メンタルアップマネージャ(R)の大野萌子さんが、ストレスを溜めない上手な人づきあいを教えてくれるこの連載。第4回のテーマは「面倒な姑との距離の保ち方」です。何かとイラッとしがちで、気疲れも多い、嫁・姑の関係。難しい間柄だからこそ、お互いストレスなく付き合える秘訣を伝授します。

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こんなときは?「面倒な姑」攻略法

面倒だなぁ、嫌だなぁと思ってしまう人も多い、姑とのつきあい。ストレスを溜めずに良い関係性を保つ付き合い方を、読者の声と共に4つのタイプ別にアドバイスします。

タイプ(1)おせっかいな姑

おせっかい

●読者のお悩み
いい人だけど、とにかく姑がおせっかいです。しょっちゅういろいろなものを送ってきたり、自分がいいと思うものや意見は、こちらの気持ちも考えず押し付けて来たりします。一番困るのは、孫のためにと趣味のあわない服や普段買わないゲームを買ってくること。本人に悪気はないし、姑のすべてを嫌いなわけではないので、このままおせっかいを受け取るべきか迷っています。

感謝と共にはっきり「NO」を!

おせっかいを放置していると、向こうも「いいことをやっている」「役に立っている」と勘違いしてしまいます。いい人だからといって、ストレスを抱えたままでいることありません。ガマンしていると親切心を盾に、こちらのテリトリーにさらにズカズカ侵入してくるようになることも。

迷惑と感じているならば、はっきりと伝えてみましょう。例えば、いらないものに対しては、「お気持ちはうれしいけれど、好みじゃないんです」と返してOK。ポイントは、その後に感謝の気持を伝えること。「本当にありがたいんですけど……」と感謝の気持ちを添えるだけで、姑も素直に受けとめてくれます。

タイプ(2)ネチネチ嫌味姑

ネチネチタイプ

●読者のお悩み
姑との会話には、さり気なく「これって嫌味?」という言葉が紛れていて、毎回モヤモヤします。夫に相談しても「気にしすぎだ」と一蹴され、ますます不快な気分に……。ひとこと多い姑に、話すたびにうんざりしています。

嫌味をストレートに聞き直す

姑が嫌味をいうのは、息子夫婦に意見を言いたいというより、自分の今の生活に満足していないことの裏返し。そんな姑の心の不満を、嫁が引き受ける必要はありません。遠回しな嫌味には、例えば「それって、料理が上手くないということですか?」とズバリと言い返してみましょう。意外に、本人は嫌味だと自覚していないことも。自分が遠回しな嫌味で発言したことを、ストレートな言葉にされて返されると、ハッとして気づくこともありそうです。

ただし、嫌味を言って嫁いびりをしたいだけの姑には、いくら言い返してもムダ。そういう姑とは、できるだけコンタクトを取る回数を減らして、距離をおくのがベター。

タイプ(3)心配性の姑

心配性

●読者のお悩み
心配性すぎる姑は、しょっちゅう夫や孫の様子を伺って、電話をしてきたり会いに来たりします。近況を聞くだけならまだしも、子どもの進路や我が家の家計に対しても心配しはじめ、あれこれ口を出されるのが苦痛。あらゆることに首を突っ込んでくる姑がストレスです。

余計な情報は与えない

心配を盾に干渉され過ぎるのは、心理的にも大きな負担です。姑の不安をあおらないための一番の方法は、余計な情報は一切教えないこと。例えば、子どもが風邪をひいたと伝えたら、食事は何を食べている、熱は何度か、まだ寝かせていたほうがいいのではないか……など、うるさく言われてしまいます。それなら、日常的に起こる体調不良などをいちいち報告しなければいいのです。

このタイプには「聞かれたことにだけ、最低限答える」を徹底。心配するすきを与えないようにしましょう。なんでもかんでも報告するスタンスを変えていくと、徐々に程よい距離が生まれて楽になるはずです。

タイプ(4)フレンドリーすぎ姑

フレンドリー

●読者のお悩み
親しみやすくてフレンドリーなのはいいのですが、嫁を女友だちと勘違いしている姑。電話や買い物の誘いはもちろん、LNEやメールでの連絡も頻繁すぎるのが悩みのタネ。ある程度の距離を保ちたいのに、家に来たら我が家のように冷蔵庫を開けたり、許可なく勝手に洗濯物を取り込まれたりするのも、本当はイヤでたまりません。

LINEやメールをすぐに返信しない

子育てが終わり時間に余裕がある姑にとって、嫁は自分を気遣って相手をしてくれる心地よい存在。近すぎる距離感で悩んでいるなら、自分からLINEやメールをすぐに返信をしないのが効果的です。

電話もあえて毎回出ずに留守電対応を。事前に、緊急案件の場合はメッセージを残してもらうように伝えておきましましょう。「最近忙しくてこまめに返信できないんです」と宣言しておけば、そのうち向こうもあきらめるはず。数回に1回、時間をおいてから、「電話に出られずすみませんでした!」とメールやLINEで返信してフォローを。

また、二世帯住宅やご近所に住んでいて、洗濯物を勝手に取り込んだり、冷蔵庫に食材を入れたりするなども、距離の近さを勘違いしている証拠。それが当たり前と思われたら、ますますつらくなります。なるべく早めに「お願いする」姿勢でお断りしましょう。夫から伝えてもらうのもひとつの方法です。

姑と上手く付き合うための3か条

(1)面倒な姑には「“I”メッセージ」が効く!

Iメッセージ

姑だからとすべてを受け入れて、ストレスを感じる必要はありません。「イヤなこと」「してほしくないこと」は、ストレートに伝えたほうがお互いのため。そこで大切なのが、相手を否定せずに自分の気持ちを伝える「“I”メッセージ」です。「私は、こうしたいです」「私は、こう考えています」と、自分がどうしたいのかを姑に伝えてみましょう。

それでも伝わらないときは、ムリせず距離を置いてもいいんです。わかってもらおう、気に入られようと努力を重ねても、残念ながら相手は変わることはありません。連絡をとる回数をさり気なく減らし、離れることが自分を守る最大の防御です。

(2)「いい嫁」より「ダメ嫁」キャラを演じる

姑との関係では、「いいお嫁さん」と思われないほうが自分にとってラクです。「最近仕事が忙しくて……」「子どものことで慌ただしくて……」などを理由にしてもいいので、こまめな気遣いに手が回らない、ちょっとダメな嫁キャラを出してみましょう。姑の嫁に対するイメージのハードルを下げることも大切です。ただ、あまりにダメっぷりを主張してしまうと、何とかしてあげなければと逆効果になることもあるので、ほどほどに。

また、夫の存在を上手に使うことも大切。夫は姑にとってはかわいい我が子です。いま現在ストレスに感じることが多いなら、姑とのやり取りは夫に相談して任せてみては。夫が間に入ってくれることで、必要以上に嫁姑が関わらなくて済みます。

(3)姑は他人。わかりあえなくて当たり前

それまでの家庭環境、考え方、好みや趣味、さらには世代間ギャップもあって、姑とはそもそも「わかりあえない」と考えるのが自然です。

姑にイライラしたり、嫌な気持ちになったりするのは、あれこれ指示されて、無意識にコントロールしようとするのが分かるから。実の親でも同じような態度をとられるとイラッとくるのですから、姑にはなおさらです。しかも姑が相手では、ストレートに反論することも難しい。そんな小さな不満の積み重ねが、嫁姑の関係をさらに悪化させることになります。イラっとしたら、「他人だから当たり前」と思ってみましょう。

他人だからこそ、付き合いに悩む嫁・姑関係。ご紹介したタイプはあくまで一例です。性格や年齢、地方によっても変わりますので、姑の特徴を見極めて、お互いストレスを溜めない、いい関係性を築いていきましょう。

取材・文/工藤千秋 イラスト/地獄カレー

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