この記事の監修:ジョン・ムーアさん
まず“本物”を知り、次に行動すること
F1(エフワン)種(※)という言葉をご存じでしょうか? 一世代だけ安定した生産ができるよう改良された品種で、現在私たちの口に入る野菜の多くがF1種から作られています。それに対し、在来種・固定種(※)は、自然の中で長い時間をかけて受け継がれたDNA を持つ品種で、次世代へと種を繋いでいくことができます。このように外側は同じように見える野菜も、中身は大きく異なるのです。
“本物”の食べ物とは何なのでしょうか? DNA の形はらせん状をしています。らせんは次に進むことができる形です。しかし、今の私たちの生活は、丸い時計の中にあると思いませんか? まるでF1種のように、同じことを繰り返し、繰り返し、繰り返し……。これでは、前に進むことができません。実際、日本のオーガニック市場は、もう何年も横ばいのままなのです。
未来をつくるために、私たちは次のステップへ進まなくてはなりません。そのためには、まず“本物”を知ること。そして、行動することが大切です。私たちには自らの手で未来をつくる力、そして自然に寄り添いながら、健やかに暮らす知恵があります。そう、未来をつくる「種」は私たちの中にあるのです。小さなことでも、地球のために、子どもたちのために、本当のオーガニックな暮らしへと変えていきましょう。
オーガニック豆知識
F1(エフワン)種とは、形や収量などが安定した生産ができるよう改良された品種。一世代目は優れた特性を持つが、次世代は同様の品質のものができないため、種を採取して育てることは難しい。一方、在来種・固定種は、環境に順応しながら長年受け継がれてきた品種で、次世代の種へと特性を引き継ぐことが可能。
ジョンさんからの一言
ジョンさんがアンバサダーを務めるオーガビッツとは?
orgabits
