40代から急増する!「目の病気」の防ぎ方

公開日:2018.12.7

更新日:2018.12.7

40代から急増する!「目の病気」の防ぎ方

老人に多いとされる白内障や緑内障などが低年齢化し、40代から急増しています。原因はパソコンやスマホによる目の酷使だけでなく、食生活の欧米化や運動不足などの生活習慣が大きく影響しています。実際に生活を改善して病気の進行が止まっただけでなく、視力回復をした例も多いとか。
まずは、40代から増える3つの病気と改善法を紹介します。
ただし、一度傷ついた視神経は元には戻りません。症状のある方は専門の医師の診察を受けながら実践してくださいね。

日本人の8割が発症する「白内障」

白内障は、レンズの役目をする「水晶体」が白くにごって視力が低下する病気。視界がぼやけたり、光がまぶしく感じるようにもなります。40代の後半からの発症が多く、90代ではほぼ100%の人がなります。最大の原因は活性酸素。水晶体は光の調整役なので、紫外線を吸収し、酸化しやすいのです。過食やストレスの多い生活は、活性酸素が生じやすく白内障の原因に。
白内障の治療は、水晶体を人口レンズに替える手術が一般的ですが、網膜の老化を招くため、逆に「黄斑変性症」の発症率が倍増するという報告もあります。
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自分でできる予防・改善法

紫外線を防止するためにUVカットのメガネやコンタクトをいつも使って。また、活性酸素の消去に働く、緑黄色野菜をたっぷりとりましょう。

失明原因の№1!「緑内障」

失明原因の1位という怖い病気、緑内障。40代以上の20人に1人が発症します。以前は眼圧が上がって視神経を圧迫するのが原因とされていましたが、眼圧が正常でも発症することが判明。対策は、眼圧を下げる目薬ですが、眼圧が正常な人にはあまり効果はありません。原因は、食生活や運動不足での血行不良が考えられます。
40代では、発症しても視野の変化は少ないのですが、放置され、気づくと視野が欠けていることも。欠けた視野は戻らないので、早期発見が大切です。
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自分でできる予防・改善法

血流をよくする生活が重要。油物や甘い物の食べ過ぎ、水分不足は血をドロドロにします。運動をし、ストレスを減らして巡りのいい体に。

30代から増える「黄斑変性症」

かつて日本になかった病気ですが、生活の欧米化とともに急増し、30代から発症します。網膜の中心にある「黄斑部」の劣化で、物がゆがんだり、視野の中心部が暗く見えるなどの症状に。原因には、活性酸素、ディスプレイのブルーライト、食の欧米化などがあります。
標準治療では、抗がん剤を目に注射することですが、治療費は月5~10万円と高価。ただし人により効かないことも。
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目の病気を予防する5つの生活習慣

1. 脚を使って血行をよくする

ふくらはぎを動かすと、下半身の血液が心臓に戻り、血液循環がアップ。よく歩いたり、階段の上り下りもして脚を使いましょう。

2. UVカットやPC作業用メガネをかける

紫外線による活性酸素やブルーライトに含まれる高いエネルギーは、目の病気の原因に。UVカットメガネやサングラス、PC作業用メガネの着用を習慣に。

3. 甘い物・加工食品は眼病の元

甘い物や油、脂肪は目の血流を悪くします。また、加工食品に多く含まれがちな質の悪い脂質は、体の酸化を促進するので控えめに。

4. 目の好物!水をたっぷり

目の毛細血管をドロドロに詰まらせないよう、水分は多く摂って。カフェイン系の飲み物は脱水作用があるので1、2杯に。

5. 抗酸化力のある野菜を摂る

目は光(紫外線)を集めるため、酸化されやすい器官。緑黄色野菜や黒豆、黒ゴマなど抗酸化物質を多く含む食品で酸化を防ぎましょう。
視力がよくて眼科とは縁のない人こそ、目の病気に注意しましょう。加齢とともに増える目の病気はじわじわと進行し、気づくと悪化していることも。生活改善とともに、年1回の目の検査を習慣にして病気予防を!

この記事の監修

山口康三さん

回生眼科院長。食事を中心とした生活改善指導で目の病気を回復させている。著書に『ほんとうは治る防げる目の病気』(農文教 ¥1,646)他
イラスト/伊藤ハムスター
(からだにいいこと2015 年1 月号より)