脳科学で“語感”を分析 「令和」はこんな時代になる!

公開日:2019.5.1

更新日:2019.5.10

脳科学で“語感”を分析 「令和」はこんな時代になる!

最新脳科学によると、言葉の持つ「音」には、人間の潜在意識に働きかける力があることがわかってきました。新元号の「令和」の語感は、私たちにどんな影響を与えるのでしょうか。専門家に伺いました。

好感度の背景には「レイワ」の音も貢献?

5月1日0時から元号が改まりました。新元号の「令和」は発表された当初から大人気。共同通信社の電話世論調査によると、73.7%が「好感が持てる」と答え、その理由として「新しい時代にふさわしい」(35.6%)、「耳で聞いて響きがよい」(35.5%)などの回答があったそうです。

「令和」が好感をもって受け入れられたのには、出典が万葉集であることや、「Beautiful Harmony(美しい調和)」といった意味ももちろんですが、「レイワ」という音の響きも一役買っているようです。

それでは、「レイワ」という音から、人はどんなイメージを受けるのでしょうか。人間が「音」を発するときの小脳の働きに注目し、音と潜在意識下で呼び起こされるイメージを結びつける「語感分析法」を確立した、感性アナリストの黒川伊保子さんに、「レイワ」という音の語感について伺ってみました。

「涼しい顔で大胆な展開」が令和のイメージ

「レイワは、クール(レ)にして力強く(イ)、華やかに広がるダイナミックなイメージ(レ、ワ)を持っています。

レは舌を広くして翻す音。舌を大胆に動かすと共に、舌の裏を空気にさらすので発音体感は冷たく、クールな余韻を残します。
ワ(ウアを一拍で発音する二重母音)もまた、奥まったウから、大きく開放するアへの変化なので、大胆な口の動きを伴っています。

レイワは、息は放射されないものの、筋肉の動きそのものが大胆でドラマティック。『涼しい顔をして、華やかな展開を起こす』、そんな語感です」(黒川さん)

科学技術や経済が大きく発展する予感

私たちは音を聞くと、ある一定のイメージを抱きます。わかりやすい例が名前です。たとえば「ダイゴロウ」と「シュンスケ」という名前の男性がいたとすると、なぜかダイゴロウは男っぽくて頼りになるタイプ、シュンスケはスマートでさわやかなイメージがわいてきませんか?

「言葉のもつ『音』には、人間の潜在意識に訴えかける力があります。音を声に出した時、大脳では『音の意味をとらえる』という処理を行いますが、小脳では発声したときに口の中で起きる、舌、のど、唇、息などの身体感覚を感じ取り、瞬時に、しかも無意識のうちに、イメージの記憶を呼び起こしているのです」(黒川さん)

そのため、自分の名前は、呼んだり呼ばれたりしているうちに、性格や印象に影響を与えるのだとか。同じように元号も、多くの人が日々発声することになるので、時代の雰囲気に影響を与えると考えられます。

音から見たレイワの時代はどんな時代になるのでしょうか?

「レイワ、という音を人々が使うと、『クールで大胆』な気持ちになっていくので、科学技術の発展や経済効果をもたらす予感がします」(黒川さん)

ただし人の名前としては生きづらいかも

ちなみに、令和は元号としてはいい言葉ですが、人の名前としてはちょっと冷たすぎるので、あやかって人の名前とするのはあまりおすすめしないとのこと。

「クールで華やかな男性の芸名としてはいいと思いますが……。語感としてはショーワくんのほうがずっと生きやすいはずです」(黒川さん)

この記事の監修

黒川伊保子さん

感性アナリスト。脳機能論の立場から、世界初の語感分析法を開発した、感性分析の第一人者。同時に男女脳の違いから起きる男女のすれ違いを鋭く分析する著書も多数。『妻のトリセツ』(講談社+α新書)がベストセラーに。