医師が判定 がんが予防できる生活はどっち?

公開日:2018.10.31

更新日:2018.11.5

医師が判定 がんが予防できる生活はどっち?

「体をむしばむがん細胞は、もともと自分自身が持っていた細胞」という医師の狭間研至先生。新陳代謝をくり返している体は、皮膚なら皮膚、骨なら骨と同じ細胞をコピーしていくとき、体が情報を読み違えてミスコピーがおきるとか。健康に過ごしていても1日1000個以上のミスコピー細胞(がんのモト)ができているので、それに打ち勝つ免疫力を高めることが重要。生活のさまざまなシーンで、がんを予防するのはどっちがいいか、解説付きで判定!

「いびきをかく人」と「歯ぎしりをする人」どっち?

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「歯ぎしりをする人」。いびきの原因のひとつである「睡眠時無呼吸症候群」は眠りを浅くします。睡眠の質が下がると、がん細胞を抑える免疫が下がり、がんの危険度アップに。また、いびきをかく人は太り気味の人に多く、肥満のリスクになります。

「オリーブオイル」と「ごま油」どっち?

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「オリーブオイル」。地中海地方ではがんが少ないという調査結果があります。理由のひとつが、抗酸化作用のあるオリーブオイル摂取が多いこと。ごまは、免疫を上げる機能があり健康効果が高いのですが、ごま油の摂り過ぎは体内で炎症を起こす作用も。

「ヤセ型の人」と「肥満の人」どっち?

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「ヤセ型の人」。内臓脂肪が多いと、がんを抑制する「P53」という遺伝子の機能が低下します。「P53」は、がんのモトになる細胞のミスコピーが起きたとき、その細胞を自爆させてくれます。がんを抑える救世主を失くさないためにも肥満予防を!

「低温のお風呂」と「高温のお風呂」どっち?

「低温のお風呂」。低温入浴は、副交感神経を優位にしてリラックスさせるのでがん予防に! 過度の高温入浴は逆に緊張を招きます。緊張が続くと活性酸素が発生し、遺伝子を傷つけます。すると、がん抑制遺伝子が働かなくなり、発がん遺伝子が活性化することに。

「甘いもの好き」と「辛いもの好き」どっち?

「辛いもの好き」。甘いものは、消費されずに体内で糖が余ると、内臓脂肪として蓄積。内臓脂肪は、がんリスクを高めるという研究報告があります。ケーキなどの甘いものはもちろん、加工品や調味料など、さまざまな食品にかなりの糖分が含まれています。ただし、辛いものも食べ過ぎには注意。

「いつも便秘の人」と「いつも下痢の人」どっち?

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「いつも下痢の人」。便秘になると、脂質が活性酸素と結びついて酸化した「過酸化脂質」が、腸内に溜まります。これは遺伝子をサビさせ、がんのモトになるミスコピー細胞を増やす、発がん物質。がんには、下痢より便秘体質のほうが危険。

「お腹にカイロ」と「腰にカイロ」どっち?

「お腹にカイロ」。女性に多いお腹の冷えは、腸管の働きをダウンさせ便秘につながります。腰よりお腹にカイロを当てて腸のぜん動運動を促すことで便秘解消に。その結果、腸内の悪いものを排出しがん予防に。

「テレビを見て1人で笑う」と「友達と話して笑う」どっち?

「友達と話して笑う」。笑うと脳の前頭葉が興奮して「神経ペプチド」というホルモンを分泌。これが免疫細胞を活性化させます。1人で笑ってもOKですが、人と一緒にプラスの感情を共有することで、さらにアップ。

「自己中心的な性格の人」と「献身的な性格の人」どっち?

「自己中心的な性格の人」。自己中の人は嫌われがちですが、後悔が少なく「やりたいことをやった」という幸福感や達成感が得られます。献身的な性格は、ストレスにさらされやすく、免疫機能を落とす過緊張状態になりやすいことが。

いかがでしたか? 禁煙や栄養バランスのよい食事、ストレスをためないのはもちろん、がんをよせつけない毎日を過ごしていきましょう。

この記事の監修

狭間研至(はざまけんじ)さん

医師。ファルメディコ代表。がん予防知識の普及に尽力。著書に『決定版 がんにならないのは、どっち?』(リンダパブリッシャーズ ¥1,404)他。

イラスト/といだあずさ 
(からだにいいこと2016年5月号より)