片付けのやる気がでない4つの原因とスイッチを押す方法

公開日:2020.10.15

更新日:2020.10.15

片付けのやる気がでない4つの原因とスイッチを押す方法

「部屋が汚いのに、今日も片付けられなかった」と落ち込むことはないですか? 片付けのやる気がでない原因と、部屋を片付け始める一歩を踏み出す方法をご紹介します。

この記事の監修:西原三葉さん

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「片付けられない」に悩んだ「ADHD」の当事者で、整理収納アドバイザー1級の資格を持つ片付け講師。認知行動療法でADHDの特性である片付けの悩みを克服。現在は、片付けが苦手な人に寄り添って一緒に片付けをする「片付けのプロ」として活動。著書に『「ADHD」の整理収納アドバイザーが自分の経験をふまえて教える!「片づけられない・・・」をあきらめない!』(主婦と生活社)。

片付けたいのにやる気がでない4つの原因

片付けするにも、なんだか気が重い、体が動かない…。快適な環境で暮らしたいのに、ついつい後回しにしてしまい、「自分は怠け者」だと責めてしまっていませんか?

なぜ片付けたくても、やる気がでないのか。その原因を解説します。

1.何から手を付けていいのか分からない

片付けられない人は、違うことを同時に行うマルチタスクが苦手なことが多い傾向にあります。片付けは同時に複数のことを考えて行動しなければならない並行作業なので、汚い部屋を見た瞬間、「一体どこから片付け始めたら良いのだろう? 」と思考がストップし、片付けをあきらめてしまうことがあります。

一般的に片付けは、部屋のものをすべて出してから整理整頓するといいと言われていますが、
片付けが苦手な人がいざ始めてみると、膨大過ぎる物の量に圧倒されてしまい、なかなか進まず結局夕方になってしまうことも。

また、とりあえず始められても、注意力が長くは続かず、目につくものに気を取られて、出てきた本や写真、日記などに夢中になってしまい、結局片付けが終わらないということもよく起きます。

2.過去の片付けの失敗経験がトラウマになっている

片付けたいと思っている人の中に「片付けられなくてもいいや!」と思っている人はあまりいませんよね。

片付けの失敗経験があったり、片付けてもすぐに物があふれてしまったりをくり返すと、「自分はダメ人間なのかも?」と自尊心が低くなることがあります。
特に女性は、「片付けができて当然」という日本の古い価値観に縛られ、苦しんでしまいがちです。

この自尊心の低さがトラウマになり、「片付けたくても動けない」につながってしまうのです。

3.一気にきれいにしようとする

片付けが苦手な人ほど、“0か100かの精神”で、部屋中を一気にきれいにしようと考えがちです。そのため、まとまった時間を作らなくては! と思い、気が重くなり行動にうつせなくなってしまいます。

片付けが苦手な人は集中力が長く続かないことが多いので、最初は、少しずつ。

部屋を一度で完璧にきれいにするのではなく、汚くて困っている小さなスペースから始め、小さな成功体験を少しずつ積んでいきましょう。

4.片付けを先延ばしにしてしまう

時間管理が不得意な人は、片付けも不得意な傾向があります。

片付けをしようと思っても、予定通りに進めることができず、気が付いたら時間が過ぎているということはありませんか?

片付けを先延ばしにしてしまう理由は、嫌なことをやろうと思っても、脳がやりたくないと感じてしまうから。

きれいな部屋で暮らしたいという理想はあっても、長年体に染みついた“先延ばしグセ”のせいで、なかなか実行できないのです。

片付けを始める一歩を踏み出すには?

片付けるにもなかなか気が進まない人は、自分の特性に合った工夫を取り入れることにより、進めやすくなります。


片付けが苦手な私が、実践して良かった片付けのやる気を出すポイントをご紹介します。
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物があふれる子ども部屋を、依頼者と一緒に片付けたBefore・After

1.声に出してまずは動く

魔法のように部屋が一瞬で片付けばいいのですが、現実はそうもいきません。

動かなければ、片付かないのは当然です。動けないときにおすすめなのが、「とにかく動く!」とあえて声を出し、腕を振って立ち上がること。「そんなこと…」と思うかもしれませんが、これが効果てきめん。

自転車の運転は、漕ぎ出しは重くて大変ですが、漕いでみれば案外楽に進みますよね。それと一緒で、まずは立って少しでも動いてみましょう。立ってしまったら、もう仕方がないから「片付けるか!」と始められるかもしれません。

ここで大切なのは、出だしのハードルを下げることです。例えば、毎日料理をする人であれば、キッチンの引き出しひとつから手をつけてみても良いでしょう。おたまやフライ返しなど、よく使うものは手前に、使用頻度が少ないものは、奥に置くだけでも便利になりますよ。
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よく使うものは手前に、たまにしか使わないものは奥に整理整頓

2.自分へのご褒美を用意する

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少しでも片付けることができたら、自分にご褒美をあげましょう。ご褒美はなんでもいいのですが、食べ物や飲み物など、自分が小さな幸せを感じられるものだと良いですね。私がご褒美として買っているのは、紅茶やケーキ。片付いた部屋で食べると、汚い部屋で食べるよりもおいしく感じて、「片付けてよかった」と実感できます。「片付けぐらいで褒められない」なんて思わず、苦手なことを頑張った自分を褒めてあげることが大切です。

3.人を巻き込む

片付けられないことを受け入れてくれている家族や、自分と同じように片付けが苦手な友人がいたら、その人に片付けたことを褒めてもらうのも有効です。人に褒められることで「散らかっていた部屋を少しは片付けることができた!」と自信につながります。

例えば、片付け前の写真を撮り、片付け後にBefore、Afterの画像を友人に見せる。友人に「1か月後も同じ写真を撮れるようにがんばるね」と宣言しておくと、きれいな状態を維持できます。

汚い部屋を見せられる友人がいない、褒めてくれる家族がいない場合は、「みんチャレ」というアプリがおすすめ。みんチャレとは、同じ目標を持った5人組を作って、チャットで励まし合いながらチャレンジをする三日坊主防止アプリ。ニックネームで参加可能なので、知り合いに知られずに片付けをすることができます。

どうしても1人で片付けることができなければ、一度片付け代行サービスなどのプロの助けを借りてみるのもいいですね。

このように人を巻き込むと、片付けを始めるきっかけになります。

三日坊主防止アプリ「みんチャレ」で習慣を作ろう

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新しい習慣を身につけたい人が5人でチームを組み、チャットで励ましあいながら、目標達成を目指すアプリ。片付けの他に、ダイエットや筋トレ、勉強などをチャレンジするチームもあります。仲間と一緒に目標に向かって挑戦することで、楽しく続けることができ、三日坊主を防ぐことができます。
みんチャレ 習慣化No1アプリで継続して習慣を作ろう
https://minchalle.com/
エーテンラボ
TEL:03-5422-8396

4.声で時間を教えてくれるタイマーを使う

「部屋をきれいにしてみようかな!」と少しでもやる気が湧いてきたら、5分間だけタイマーをかけて、ごちゃごちゃして気になる部分を整理してみましょう。

掃除している間に集中力が切れて、タイマーをかけたことを忘れ、別のことをしてしまう人は、声で残りの時間を教えてくれるタイマーを使ってみるのもいいでしょう。「あと4分です…あと3分です」と残り時間を教えてくれるので、別のことに集中していても「掃除の途中だった!」と我に返り、作業をまた始めることができます。

声が鳴るタイマーは、App StoreやGooglePlayなどで「声 タイマー」と検索するとインストールできます。

片付けをなかなか踏み出せない人は、「完璧にせねば」と最初から肩の力を入れないこと。小さな1歩から始めてみてくださいね。
最後に、片付けが苦手な人は、片付けなければと思っても、どこから手を付けたら良いか分からず取りかかれなかったり、どうしてもやる気が起きず先送りにしてしまったりすることがよくあります。

そんな自分を「怠け者」だと責め苦しんでいる人も多いですが、もしかしたら脳の特性「ADHD(注意欠如多動障害)」かもしれません。

障害と聞くとおおげさに感じるかもしれませんが、100人中3~7人はADHDと言われており、グレーゾーンも含めるとかなり多くの人がADHDの傾向があります。

ADHDには不注意・衝動性・多動性という脳の特性があり、その傾向がある方は自分の意志や努力だけではなかなか片付けることができません。

もし、どうしても片付けができないと悩んでいる人は、一度専門機関を受診、相談するのも1つの手ですよ。