この記事の監修:デイビス 美奈子さん
うんちの色と形はあなたの腸内環境を物語っている
腸内には、約1000種類、100兆個以上に及ぶ細菌が生息しており、その細菌の集まりのことを「腸内フローラ」と呼びます。多種多様な細菌が私たちの腸内環境を作っており、その種類や数は人それぞれ。
ビフィズス菌や乳酸菌など、体に良い影響を与える菌。悪玉菌の侵入や増殖を防いだり、お腹の調子を整えたりしてくれます。
2、悪玉菌
ウェルシュ菌など、悪い働きをする菌で、腸内で有害物質を作ります。
3、日和見菌(ひよりみきん)
善玉菌または悪玉菌の、どちらか多い方に味方する菌。
不規則な生活やバランスの悪い食習慣などで腸内の悪玉菌が優勢になると、有害物質が増え、便秘や下痢、肌荒れやアレルギーなどの不調に。また、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが不足し、イライラするなどストレスを感じやすくなってしまいます。
腸内環境を整えることは、美容と健康のためにもとても大切なのです。
うんちの色、形から読み解く 腸内環境の状態
健康なうんちは下記のような状態です。
・バナナのような形
・悪臭がしない
善玉菌が優勢になると腸内は酸性に傾いて、うんちは黄〜明るい茶色になります。匂いもきつくありません。
一方、悪玉菌が優勢になると腸内はアルカリ性に傾き、うんちは濃い茶色へ。匂いも臭くなります。
濃い茶…悪玉菌優勢。食べ過ぎ、飲み過ぎ、または肉類や乳製品などの動物性タンパク質が多い可能性があります。
緑、黒、赤…緑色野菜を大量に食べると緑になったり、イカ墨で黒くなったりなど、食べ物や薬などでうんちに色がつくことがあります。そうでなければ病気のサインかもしれないので病院で検査を受けましょう。
白…バリウム検査後は白いうんちがでます。それ以外の場合は、病気や感染症などの疑いがあるので、速やかに病院で検査を受けてください。
バナナ状または半練り状…理想的な状態。
ドロドロ…下痢。暴飲暴食、ストレス、感染症などが主な原因です。
今日からできる、いいうんちをだす方法
できればスマホやノートにメモしておくと、後で見返すことができて便利です。
自分のうんちが、理想的な状態でなかった場合は、体からのサイン。食事や生活習慣を改善して、いいうんちを目指しましょう。
いいうんちをつくる食事とは?
良い腸内環境づくりの基本となるのは、和食を中心にしたバランスの良い食事。
また、発酵食品を毎日の食事に取り入れることで、善玉菌の量を増やすことができます。発酵食品は、納豆、味噌、ヨーグルト、漬物、キムチなどがあり、様々な種類を少しずつ食べるのが理想的です。
そして、善玉菌のエサとなる食物繊維をしっかりとることも大切。食物繊維は野菜、果物、豆類、穀類などに多く含まれています。特定のものばかり食べ続けるのではなく、色々な種類のものを食べ、水分も十分に摂取するようにしましょう。
いいうんちをだす生活
運動不足により腸の働きが鈍ると、うんちを押し出すのに必要な腹筋が衰えてしまいます。日頃からよく歩くことを心がけ、ヨガや筋トレなど腹筋を鍛えるエクササイズを習慣にしましょう。
女性に多い冷え性も、腸トラブルを引き起こします。冷たい飲み物を控える、薄着をしないなど、普段から体を冷やさないよう気をつけましょう。入浴は体を温めるのにベストな方法。毎日お風呂に浸かるのが理想的ですが、難しければ足湯だけでもOKです。
また、寒い季節におすすめなのが湯たんぽ。テレビを見ている時や、就寝前の布団を温めるためにも使えるので、ひとつ持っていると重宝します。
過度なストレスは腸の働きが鈍る原因に。ストレスの原因を解消できれば一番ですが、なかなか難しいもの。紹介したバランスの良い食事や生活習慣は全てストレス軽減効果がありますので、ぜひお試しください。音楽やアロマを楽しむことも、気持ちを落ちつけるのに有効です。
食事や生活習慣を改善すると、早ければ数日以内でいいうんちが出ます。効果が目に見えてわかりやすいのがおもしろいところ。毎日のうんちを指標にして、健康で美しい体をつくりましょう。
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