この記事の監修
大野萌子さん
ほめ方で「嫌われる人」と「好かれる人」はここが違う!
ほめ方で「嫌われる人」と「好かれる人」の大きな違いは、ちょっとした言葉の使い方。人に好かれるほめ方ができる人は、“ほめポイント”を伝えるのがうまく、「相手を受け入れて信頼している」気持ちが伝わりやすいのが特徴です。
あなたは上手なほめ方ができていますか?
実は人に嫌われる、「NG」なほめ言葉は?
ほめるシーンで、「○○がいいね」と言いつつ「でもね…」とほめたことを打ち消すのが、典型的なNGなほめ方のパターンです。
嫌われるようなほめ方をする人は、自己肯定感が低くてプライドが高く、あまのじゃくで卑屈な考え方をしがちです。ほめているのにも関わらず、自分が優位に立とうとするマウンティング精神が言葉の端々に見え隠れするため、ほめた内容が相手の心に真っ直ぐ響くことはありません。
ほめ言葉に嫌味っぽさが含まれていたり、大げさにほめすぎたりするのも相手がしらけるのでNGです。
・今日のファッションはすごく素敵じゃない。だって、いつもはあまりおしゃれに気をつかっていないものね。
・お皿を洗ってくれたんだね。だけど、洗い残しがあったから気をつけてね。
・美人は得だよね(嫌味っぽい)。
・(大げさに)○○さんって、すっごく若く見えるよね〜。
人に好かれる好印象なほめ言葉は?
それに加えて、“何が良かったのか”を相手に具体的に伝えるようにすることです。
また、「さすが」「上手だね」「すごい」「センスがある!」「その通り」など、ほめ言葉の「さしすせそ」を上手く使うのもコツです。ただし、これらのほめ言葉も使い方によっては嘘っぽく響いてしまうので要注意です。
相手をほめる気持ちが伝わるように、具体的に「何が」良かったのか“ほめポイント”を言葉にすることが大切です。それが加わるだけで、相手は「自分がきちんと見てもらえている」「認めてもらっている」と感じます。
すると、それが自信につながって、自然とやる気も。あなたとの信頼関係も深まるはずです。
・(NG)すごく勉強になりました→(OK)△△さんの○○という言葉が印象的ですごく勉強になりました
・(NG)それでいいんじゃない→(OK)とてもいいと思う(本当にいいと思ったことは、余計な言葉を添えずにシンプルに伝える)
・(NG)人にものを頼むのは上手だね→(OK)人とコミュニケーションをとるのも上手だね
・(NG)若いのにしっかりしたママだね→(OK)しっかりしたママだね(年齢のことなど余計なことは付け加えない)
・(NG)(子どもに対して)やればできるじゃない→(OK)がんばって結果を出してすごいね。努力が実って、ママもうれしい
言い方ひとつで、ほめ上手になる
上手にほめて感謝することで、職場の同僚が仕事に前向きになる、子どものやる気が育つといった変化がみられるでしょう。相手が成長することで、あなたにもさらにメリットを感じられるはずです。
相手をほめるときは、「どんなふうにほめられたら自分もうれしいか」を考える習慣を持つようにしましょう。「いいな」と思ったことは素直に言葉にして、相手に伝えるようにします。その積み重ねで、“人に好かれるほめ上手”になれば、スームズで心地よい人間関係を築けますよ。
日本メンタルアップ支援機構
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