人に贈りたくなる「プチブーケ」の作り方|季節の花 活け方レッスン(7)

公開日:2021.3.26

更新日:2021.3.26

人に贈りたくなる「プチブーケ」の作り方|季節の花 活け方レッスン(7)

ちょっとしたお祝いやお礼の気持ちを小さなお花で表すのは、もらう方も、贈る方もうれしいもの。100円ショップや自宅にある材料で、ササッと作れる簡単プチブーケの作り方を教えてもらいました。

この記事の監修:川守由利子さん

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フラワーデザイナー。東京・自由が丘で花教室「Bouquet Doux(ブーケ・ドゥ)」を主宰するほか、雑誌やウエブなどのメディアで活躍。プチプラ雑貨と花を組み合わせて楽しむアイデアを発信中。著書に『ほぼ100均 プチプラ花コーデ 今日からできる66の手作りアイデア』(KADOKAWA)。

●Bouquet Doux
https://bouquet-doux.com/

お店で買うようなプチブーケを手作り

春は入園、入学などのお祝いごとが多いシーズン。手のひらサイズの手づくりプチブーケでささやかな気持ちを伝えてみませんか?

ペーパーやリボンは、100円ショップで購入してもいいですし、家にストックしてあるものでもOK。簡単なコツを覚えれば、生花店で売っているようなおしゃれなプチブーケが、自宅で簡単に作れます。

プチブーケ作りの基本の材料

ブーケを作るのに必要な材料は、ラッピングペーパーやリボンなど、どれも100円ショップなどで手に入るものや家にあるもの。プロ仕様のアイテムを用意する必要はありません。
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●上段左から
・ティッシュペーパー、またはキッチンペーパー(ぬらして茎を包む)
・アルミホイル(茎を包む)
・ラッピングペーパー(花を包む)
●下段左から
・リボン(お好みのもの)
・麻ひも
・ホチキス(セロハンテープでも可)
・輪ゴム(茎を束ねる)

※ラッピングペーパーは100円ショップでお好みの柄を購入するか、家にとってある包み紙などを利用してもOK。

基本のプチブーケの作り方

ブーケ作りの基本は、次の2つです。

(1)花が吸水できるようにラッピングする前に、保水処理をしっかりすること。
(2)ポイントを抑えて、おしゃれにみえるラッピングをすること。

コツは簡単なので、ぜひ覚えておきましょう。

花の保水処理をする

(1)花を輪ゴムで束ねて、茎の長さをそろえる
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まず、ブーケにしたい花束をまとめたら茎を輪ゴムで束ねます。初めに、一番丈夫そうな茎1本に輪ゴムを引っ掛けて、束ねた茎全体に2周くらい巻きつけます。最後に、別の茎に輪ゴムを掛けてしっかり留めます。初めにこれをやっておくと、茎がゆるまずブーケが崩れにくくなります。
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次に、カットして茎の長さをそろえます。用意したラッピングペーパーに一度花束を置いてみて、花全体が茎まで包めるか、長さを確認します。花の部分から茎までの長さがラッピングペーパーより長ければ、茎をまっすぐカットして短くしましょう。
(2)濡れたペーパーとアルミホイルで、茎の切り口を保水
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水で濡らしたキッチンペーパーかテッシュで茎を下から包みます。茎の切り口に濡れたペーパーがあたり、水を吸い上げられるように包んでください。このとき、下にはアルミホイルを敷いておきます。
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ペーパーで包んだ部分をアルミホイルで覆い、保水処理は完成です。水が滴り落ちないか確認しましょう。

基本のラッピング

(1)    ラッピング用ペーパーの中央から少し左側に花を置く
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ラッピングペーパーを広げて、真ん中より左側に花を置きます。このとき、花から茎まで、全体がすっぽりとペーパーに収まるように。花がペーパーからはみ出ると、持ち歩いたときに花を傷める原因になるので、はみ出ないよう注意しましょう。ペーパーが長すぎるときは、この時点でカットしてもOK。
(2)    花をつぶさないようにふんわり包む
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ペーパーの左右を合わせて、花を包みます。花がつぶれないように、上から手のひらがすっと入るくらいの余裕をもたせて、ふんわり包むのがコツ。ペーパーの端は折込み、包み終わりの上の部分をホチキスかセロハンテープで留めます。
(3)    リボンを巻いて完成
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最後に茎の部分をリボンや麻ひもで結び、完成。ペーパーの上のほうをふくらませるようにして、形を整えると見栄え良く仕上がります。

ラッピングのアレンジ(1)ペーパーの2枚使い

ここからは、別のパターンの包み方を紹介します。

まずは、ブーケをぐっと華やかにする、ラッピングペーパーの2枚重ね。ボリュームを出したいブーケスタイルにおすすめです。最近ブームの野の花を集めたグリーンブーケにもぴったり。

下のブーケは、クラフト紙と英字プリントのクッキングシートを使用しています(いずれも100円ショップで購入可)。組み合わせるペーパーは、同じ素材でも、色や種類を変えるといいでしょう。お菓子を包んでいた和紙や、かわいい包装紙、英字新聞などを使っても、おしゃれに仕上がります。
(1)2枚のペーパーの角をずらして重ねる。角の部分が増え、包んだときにペーパーに動きが出ることで華やかに。
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(2)紙の中央に保水処理をした花束を置く(保水の仕方は基本の作り方参照)。花から茎まで全てをペーパーで包めるように位置を決める。ペーパーが長ければ、茎を包むように下から上に折る。
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(3)ペーパーの左右を合わせてふんわり包む。麻ひもやリボンで茎の部分をしっかり結んで完成。
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ラッピングのアレンジ(2)封筒で作る一輪ブーケ

一輪の花を封筒に入れて、リボンで縛るだけの超簡単ミニブーケ。バラやガーベラのような大きな花を1輪だけプレゼントするのにぴったりです。使う封筒はシンプルな白や茶封筒でもOK。小さなお礼の品に添えてもすてきです。
(1)封筒の郵便番号が印刷されている部分をカットする。
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(2)花がすっぽり隠れる長さに茎をカットする。保水処理した花をつぶさないようにふんわり入れる(保水の仕方は基本の作り方参照)。
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(3)茎の部分にリボンを結んで完成。
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3種のブーケで使った今月のお花

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ピンクのブーケ「ラナンキュラス・ヒヤシンス・豆の花(エンドウ豆)」

ラナンキュラス、ヒヤシンス、豆の花でピンクの春色ブーケに(予算1000円程度)。

ラナンキュラス…春しか出回らない花のひとつ。コロンとした花がかわいらしく、八重咲きのほかいろいろな種類があります。カラーバリエーションも豊富なので、好みに合わせて選べます。花が咲いてくるとその重みでたれてきます。花の重みに耐えられるように、できるだけ太い丈夫な茎のものを選び、傷みやすくなる茎をこまめにカットしながら飾りましょう。

ヒヤシンス…香りがよく、水耕栽培で楽しむ人も多いヒヤシンス。小さな花がまとまっているので1本でも存在感があります。花びんに活けるときの水は少なめにして、茎をこまめにカットして長持ちさせます。球根付きで飾るときは、球根に水がつかないように根の部分に水がつく程度に。

豆の花…くるくるカールした巻きひげがかわいらしく、明るい緑色でブーケ全体を華やかにしてくれそう。小さな花が咲いて、かわいらしさを演出します。
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グリーンブーケ「ゼラニウム・タラスピ オファリム(西洋ナズナ)・テマリソウ・スモークグラス」

最近、人気のグリーンだけで作る「野の花ブーケ」。親しみのあるグリーンのゼラニウム、タラスピ オファリム、テマリソウ、スモークグラスの4種で、さわやかにまとめました(予算800円程度)。

ゼラニウム…アロマテラピーにも使われる定番ハーブで、さわやかな香りが特徴。生花店でも切り花として売られていて、葉の形や色合いも種類も豊富。

タラスピ オファリム…別名西洋ナズナ。道端でもよく見かける、誰もが知っている花。白い小さい花が可憐で、ナチュラルな雰囲気に。

テマリソウ…緑のふわふわとした姿が特徴的で、カーネーションやカスミ草などと一緒のナデシコ科の仲間。長持ちするので、夏にも重宝します。

スモークグラス…イネ科の植物で一年中手に入ります。花が穂のようにふわっと広がって咲き、やわらかな印象に。
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一輪ブーケ「ガーベラ」

一輪だけのブーケでも、さまになる「ガーベラ」(予算250円程度)。

ガーベラ…ボリューム感があり、華やかな雰囲気の花。種類や色が豊富で好みや気分に合わせて選べます。茎が空洞で腐りやすく、水を少なめ(5cm程度)にするのが長持ちのコツ。花びらがきれいに整っていて、中心部分の花粉が開いていない花が新鮮です。
撮影/安部まゆみ 取材・文/工藤千秋