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医師のお墨つき!カユカユ・クシュクシュに「アレルギー4大防御食」

「玉ねぎ」「れんこん」「しそ」「ヨーグルト」の4大食品は、いずれもアレルギー反応を抑えるのに効果的。体質改善が期待できる理由と摂り方のコツを、医師の水嶋丈雄さんが解説します。

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アレルギーに効く食べ物が医学的研究で明らかに

一口にアレルギーと言ってもその仕組みは複雑で、「IgE抗体」の過剰生産タイプや「好酸球」増加タイプなど、人によって症状が出る要因や流れが違います。
また、この要因ごとに発症を抑える食品が医学的研究で明らかになっています。その代表が、玉ねぎ、れんこん、しそ、ヨーグルト。自分のアレルギーがどのタイプかは、病院で検査すればわかるので、対応する食品を重点的に。わからない場合は4食品をまんべんなく摂って、体質改善を目指しましょう。

「好酸球」の増加を抑える・玉ねぎ

多くのアレルギーの病気では、白血球の中でも「好酸球」と呼ばれる種類の割合が多くなります。この好酸球は炎症を起こした部位に集まりやすく、そこでアレルギー症状を起こします。玉ねぎには、好酸球の増加を抑える作用があります。

有効成分を丸ごと摂れる!〈玉ねぎ茶〉

玉ねぎの皮には「ケルセチン」「プロトカテキュ酸」など、アレルギー抑制に有効な成分が豊富。お茶にして有効成分を丸ごといただきましょう。
●材料(2~3杯分)
玉ねぎの皮2~3個分(外側から4枚目くらいまでの茶色い薄皮だけを使う)

●作り方
1 玉ねぎの皮は水でよく洗う。鍋に水500ccを入れて沸騰させ、玉ねぎの皮を入れて3分ほど弱火で煮立てる。
2 火を止めて皮を取り出し、そのまま飲む。

有効成分を丸ごと摂れる!〈玉ねぎ茶〉

●摂り方のコツ
・毎食後、1~2杯飲む。
・作り置きする場合は、冷蔵庫に保存し、3日以内に飲み切る。
・玉ねぎは皮の色が濃く、透き通るような光沢のあるものを選んで。

「IgE抗体」の生成を抑制するれんこん

アレルギーの原因物質に、体内の「LgE抗体」がくっつくことで、アレルギー症状が現れます。「IgE抗体」は通常わずかしか存在しませんが、アレルギーになると急激に増えて症状が発生します。れんこんには、「IgE抗体」ができるのを抑える働きがあります。

消化酵素で吸収力アップ!〈大根れんこん汁〉

大根に含まれる「ジアスターゼ」などの酵素は消化吸収を促し、れんこん成分の効果が何倍もアップ。活性酸素を取り除く働きも。

●材料(1杯分)
大根100g れんこん100g

●作り方
1 大根、れんこんをすりおろす。
2 ガーゼなどでこす。

消化酵素で吸収力アップ!〈大根れんこん汁〉

●摂り方のコツ
・朝食、夕食の前におろしたてを1杯ずつ飲む。
・飲みにくいときは、果汁やはちみつを加えて。

「TNF」の過剰産出に効果がある、しそ

「TNF(腫瘍壊死因子)」は、白血球から作られる、ガンなどを破壊する体内物質。しかし過剰にできると、アレルギー症状を引き起こすことに。しその成分は、このTNFが作られ過ぎないよう作用し、症状を抑制します。

排尿作用で悪玉菌を撃退する〈しそらっきょう〉

アレルギーには“排尿”が大切。尿の出が悪いと、悪玉菌が増え免疫力低下に。利尿作用&抗酸化力も高いらっきょうと。●材料(4人分)
青じそ5枚
らっきょう(酢漬け)100g

●作り方
1 青じそは粗みじんに切る。らっきょうは水洗いし、水気を切る。
2 1をあえてできあがり。

排尿作用で悪玉菌を撃退する〈しそらっきょう〉

●摂り方のコツ
・1日分4~5粒を作って食べる。
・らっきょうは刺激が強いので、適量を守り、食べ過ぎないで。

「Th1細胞」と「Th2細胞」を調整するヨーグルト

免疫に関係する「Th1細胞」は、細菌などを攻撃する働きが。また「Th2細胞」は、外敵への抗体を作ります。この2つはバランスを取りながら働きますが「Th2細胞」が過剰になるとアレルギー症状に。ヨーグルトは2つのバランスを調整してくれます。

温めると働きがよくなる、〈ほっとヨーグルト〉

ヨーグルトの乳酸菌は腸の働きをよくし、アレルギーの原因物質の吸収を防ぐ作用が。熱を加えると働きがアップ。
●材料(1人分)
プレーンヨーグルト100g

●作り方
1 ヨーグルトを電子レンジで1~2分加熱する。
2 そのまま食べる。オリゴ糖をかけたり、バナナと合わせても。

温めると働きがよくなる、〈ほっとヨーグルト〉

●摂り方のコツ
・1日1回食べる
・オリゴ糖を加えると効果がアップするので、一緒に摂ると〇。オリゴ糖はバナナにも含まれている。

「4大防御食」の効果アップ作戦

アレルギー反応に合うものを

自分のアレルギーが、何が過剰で起こっているかを病院で調べ、それに合った食品を摂ると効果的。「IgE抗体」過剰なられんこん、「TNF」にはしそ、「好酸球」には玉ねぎ、「Th2細胞」にはヨーグルトを。内科などで調べられます。

緑黄色野菜と組み合わせる

緑黄色野菜に豊富なビタミンやミネラルなどの成分には、アレルギー発症にかかわる活性酸素を取り除く働きがあります。4大食品を食事で取り入れるときは、緑黄色野菜と組み合わせて。

毎日、気長に続ける

4大食品はいずれもアレルギー反応を抑えることがわかっていますが、薬ではないので、即効性は期待しないで。3ヶ月、半年、1年という長い単位でつきあいましょう。副作用がない体質改善ができます。

イラスト/オカダナオコ
(からだにいいこと2014年3月号より)

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