乳がんを自分で見つけるチェック法

公開日:2018.11.1

更新日:2018.11.5

乳がんを自分で見つけるチェック法

乳がん検診は40代から2年に1度、マンモグラフィーによる検査を受けることが国の指針です。しかし、検診を受けている人は3人に1人と少ないのが現実です。がんは、たとえ検診を受けていても、次の検診までのあいだにかかってしまう可能性もあります。ほかのがんと違って、乳がんは自らチェックできる唯一のがんです。定期的な検査とともに、早期発見・早期治療のために、セルフチェックを習慣にしましょう!

セルフチェックは1ヵ月に1度、生理後1週間以内に

セルフチェックは、被ばくゼロのとても安全な方法です。がんは検診の次の日にできてしまうかもしれません。1ヵ月に1度、生理後1週間以内の乳房がやわらかい時に行いましょう。

乳がんリスクの高い人は特にしっかり

特に乳がんリスクの高い人は、チェックをきちんと行う必要があります。下記にあてはまる人は乳がんリスクが高いとされています。

□出産、授乳経験がない
□初産年齢が30歳以上
□三親等以内に乳がんや卵巣がんになった人がいる
□乳がんや良性の乳腺疾患になったことがある
□身長が高い
□肥満である(閉経後)

チェック1 鏡の前で乳房を見る

大きな鏡の前に立ち、まずは乳房全体を目で見てチェックします。チェックポイントは以下の7つ。
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① 盛り上がっているところはないか
② 乳房が陥没していないか
③ 赤くはれているところはないか
④ へこんでいるところはないか
⑤ 皮膚にひきつれているところはないか
⑥ 乳首がただれていないか
⑦ 乳首から赤茶色か透明の分泌液が出ていないか

両腕を下ろした状態と、両腕を上げてバンザイした状態で両方の乳房からわきの下までを観察するようにしましょう。

チェック2 さわってチェックする

さわる範囲は鎖骨の下から胸全体、外側はわきの下まで、親指以外の4本の指をそろえ、指の腹をすべらせるようにさわります。
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乳房は乳首周りから円を描くように外側までさわった後、縦横に平行線を描くようにさわります。こんにゃくの下に豆をおいてさわったような感覚があったら、それはしこりです。
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立ってさわる場合

チェックする乳房側の腕を上げ、反対側の手の指の腹ですくい上げるように乳房をさわります。入浴時に石けんをつけて行うと滑りがよくなります。
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寝てさわる場合

あお向けになり、肩の下にタオルなどを置きます。チェックする乳房側の腕を上げ、手を頭の下に置き、反対側の手で乳房の上を滑らせるようにさわります。
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チェック3 つまんで分泌物をチェックする

立ってチェックする場合も、寝てチェックする場合も、最後は乳首から分泌物が出ていないかを確認。親指と人差し指で乳首や乳輪をつまみ、乳首にティッシュをあてて暗赤色の血のような分泌物の有無を確認しましょう。
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本当の早期発見のためには、自分の乳房を見て、触れることが大事です。セルフチェックをして、乳房に違和感を覚えたら、すぐに乳腺外来のある病院で検査を受けましょう。

この記事の監修

山内英子さん

聖路加国際病院乳腺外科部長・ブレストセンター長。豊富な研究、臨床経験から患者に寄り添う診療を行う。『乳がん』(主婦の友社 ¥1,404)など著書多数。

イラスト/イオクサツキ
(からだにいいこと2018年8月号より)