「サスティナブル」な暮らしとは?エコとの違いは?

公開日:2021.2.18

更新日:2021.2.18

「サスティナブル」な暮らしとは?エコとの違いは?

最近よく耳にする「サスティナブル」。環境に配慮した生活を送るようなイメージですが、エコとはどう違うの? ハワイ在住の筆者が、その意味や地球にやさしいサスティナブルな暮らしのかんたんな始め方をご紹介します。

この記事の監修:ミドリさん

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ホリスティックヘルスコーチ。ハワイ在住。激務で体を壊したことをきっかけに、徹底的に自身の体と心に向き合う。食事の改善で8割ほど回復したものの停滞期に陥り、思い込みなどの思考の癖が自分の不調の原因であったと気づく。

根本的に回復するため、ライフコーチに師事しホリスティック栄養学を学んだほか、本や論文などを読みあさり独学でも知識を深める。その過程で、怒りをはじめとする自分の感情をコントロールする方法を身に着け、薬に頼らず自力で本来の健康な自分を取り戻す。

https://www.midorihawaii.com/

よく聞くサスティナブルとは? エコとの違いは?

さまざまなメディアでよく目にする「サスティナブル」という言葉。実は、サスティナブルもエコも決まった概念はなく、それぞれこのように言われています。
・    サスティナブル(Sustainable)
本来、「耐えうる」という意味の英語ですが、近年は地球環境を守りながら、持続可能な社会や経済を目指すという意味で用いられるように。

・    エコ
もともと生態学を表す「エコロジー(ecology)」からきた和製英語で、自然環境にやさしいことを指しています。環境と同時に経済発展も考慮する「エコノミー(economy)」という意味を含むとも言われています。
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国連で2015年に明確な目標が掲げられた

なぜ今、こういった生活にシフトする必要があるのでしょうか。

大きな背景のひとつに、2015年に国連で「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」が採択されたことがあります。SDGsとはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)のことで、2030年までに達成すべき17の目標が掲げられています。

日本でもプラスチック製レジ袋が有料になった背景には、SDGsの第14の目標「海の豊かさを守ろう」があります。

レジ袋など普段何気なく使っているものすら、世界的なサスティナブルな社会への流れと無縁ではないのです。

サスティナブルな暮らしのはじめ方

サスティナブルな暮らしは、誰でも今すぐ始められます。環境のために行うべきことはたくさんありますが、まずは普段の生活でできることからはじめてみましょう。

プラスチックごみを減らすために、一般ごみを減らしたり、再利用をするなど、私たちが身近にできるステップをご紹介します。
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ステップ1.食品の保存容器はプラスチックを避ける

身の回りにたくさんのプラスチック製品がありますが、まずは食品の保存容器をプラスチックからガラスなど強度が高く、熱に強いものにシフトしましょう。

プラスチックは油、酸、熱に弱いため、炒め物や酢の物などをプラスチック製容器に保存していると、有害物質が食品に溶け出す可能性があります。

スプーンやフォークなどの使い捨てプラスチックも熱に弱いので同様です。これらは使用後、適切に処理されず、その多くは海に行きつきます。その後、紫外線などの影響を受けて小さくなり、魚がエサとともに摂取して体内に蓄積。その魚を食べる私たちの体にもプラスチックの有害物質が蓄積される可能性があるのです。

自宅用の持ち帰り弁当などについてくる、プラスチックのスプーンやフォークはできるだけもらうのを避け、家のスプーンなどを使うように心がけましょう。

ステップ2.捨てずに再利用を考えてみる

できるだけ長く使うのもサスティナブルな生活につながります。不要に思えるものでも、別の使い方ができないか考えてみましょう。

私はお店で買ったココナッツオイルのガラス瓶を、食品の保存容器として再利用しています。

ステップ1で保存容器をプラスチックからガラスなどに変えた場合も、今まで使っていたプラスチック容器をすぐ捨てるのではなく、文房具を入れるなど他のものに使うとよいでしょう。「モノを大切に使う」というシンプルな行動も地球環境の改善につながるのです。
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ステップ3. 使い捨て商品の必要性を見直す

何気なく使っている使い捨て商品のなかに、実はなくても困らないものがあります。在庫が切れた時、その商品が本当に自分の生活に必要か見直すベストなタイミングです。

みなさん、食品用ラップはキッチンに必要不可欠と思っているはず。私も以前、食品用ラップを使っていたのですが、たまたま買いに行った時、店舗に在庫がありませんでした。

次の買物までしのごうと、食品用ラップがない時は蓋つきのガラス瓶を使ったり、布でカバーしたりしていたら、全く問題なかったのです。

そこで、ただ便利だから食品用ラップを惰性で使っていただけだと気が付き、それを機に買うのをやめました。

その後、キッチンペーパーやウェットタオルなど、使い捨て製品が切れるたびに1つずつ手放していきました。

プラスチックから溶け出す有害物質に注意。BPAフリーとは?

プラスチックは、環境はもちろん、私たちの体にも悪い影響を及ぼします。ハワイでよく見かけるのが、プラスチック製品に「BPAフリー」と書かれたもの。
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BPAとは、プラスチックの材料として使われる化学物質。所説あるものの、ホルモンを乱したり、代謝機能を混乱させるという研究報告があります。

プラスチックは、特に熱、酸、油に弱く有害物質が溶けだす可能性があるため、食品に使うのは避けたいものです。
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ハワイで感じた生活に根付いたサスティナブルな暮らし

数年前、ハワイに引越した時に気づいたのが「BPAフリー」と記載された商品。よくよく見渡すと、飲料容器、缶詰の缶など、あらゆる食品容器に「BPAフリー」と記載があることに気が付きました。

その頃、体調を崩し食事改善をしていたので、せっかく良い食材を使っても、調理器具や、保存容器が安全でなければもったいないと思い、プラスチック製品を使うのをやめることにしました。
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サスティナブルな暮らしをしようという意識はありませんでしたが、自分の体のためにやっていたことが、結果的に環境によい暮らしに。

この生活を続けるうちに、心身共に健康になることを実感し、よりサスティナブルな暮らしを意識して行動するようになりました。
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ハワイのサスティナブルな取り組み

ハワイでは積極的にさまざまな取り組みを行っています。
・2020年~プラスチック製レジ袋の配布を完全禁止
・2021年~サンゴ礁に影響を与える日焼け止めクリームの販売禁止

・2021年~段階的にプラスチック製スプーン、フォーク、ストロー、発泡スチロール容器などの配布禁止
(コロナの影響で実質4月1日~に変更)
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素晴らしい取り組みも、全てがすんなりとうまくいくわけではありません。ハワイでは、プラスチック製レジ袋が廃止になったことで、家庭ごみのためにわざわざ厚手のゴミ袋を買う人が増えてしまいました。

また、スーパーにマイバックを持っていくことが定着していましたが、2020年はコロナの影響で、安全面からレジ袋が復活するなど、逆戻りした部分も。

このように試行錯誤を繰り返しながらも、長期的には良い方向に行くことを願っています。地球規模の大きな問題ですが、それも私たち1人1人、日常の小さな行動から変えることができるのです。

「ヘルスコーチ」とは?

ヘルスコーチとは、アメリカを中心に世界でニーズが高まっている職業です。健康の悩みに対し、食事、住環境、人間関係、キャリアなど、人生に関わる項目全体から答えを導き出して改善します。マラソンの伴走者のように悩みを抱える人と同じ立場に立ってコーチングしていくのが特徴。ダイエットのほか、摂食障害、心身の疲労、人間関係などヘルスコーチによって専門とするジャンルは多岐に渡ります。

https://www.integrativenutrition.com/