おいしいくなって時短!新冷凍術【1】おいしい冷凍のコツと美味UP食材

公開日:2019.6.18

更新日:2019.11.7

おいしいくなって時短!新冷凍術【1】おいしい冷凍のコツと美味UP食材

自宅で冷凍するのは、長く保存できるけれど、ゆでたりなどの下ごしらえは面倒だし、味は落ちるし、食感も悪くなるし…そう思っている人も多いのでは? 
いいえ、おいしいまま冷凍できて、調理の手間がグンと減り、さらに栄養価も上がるカンタン冷凍テクがあるのです! 忙しい人の味方、手軽に健康的な食生活を送るための、お助け「新冷凍術」を紹介します。

この記事の監修

西川剛史さん

冷凍生活アドバイザーとして、冷凍技術を活かした手軽で豊かな食生活を提案。著書に『もっとおいしくなる超・冷凍術』(洋泉社 ¥1,296)他多数。ホームページ:http://vefroty.co.jp Facebook:https://www.facebook.com/vefroty/ Instagram:@frozen.nissy

味が劣化するのは、ただ凍らせているから

「冷凍した食材はおいしくない」「ゆでたり下ごしらえして冷凍するのは面倒」という人におすすめしたいのが、味が劣化しない冷凍術。

冷凍すると味が落ちると感じる原因は、冷凍の方法。ただ凍らせるのではなく、シンプルな冷凍の基本を守るだけでおいしさはグッと上がります。

さらに、冷凍することで栄養価が高まる食材や、食感をよりおいしく変えられる食材もありますよ。

失敗しない冷凍3原則

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冷凍庫中は乾燥しているので、乾燥対策として密封できる保存袋を使います。食材の酸化を防ぐために、袋の中の空気をしっかり抜いてからファスナーを閉じて。
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ゆっくり凍らせると、食材中の水分が大きな氷の結晶になり、細胞を破壊。すると解凍時にうまみが流れ出てしまうことに。速く冷えるように、広げられるものは薄くのばして。
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「余ったから」ではなく新鮮なうちに冷凍するのがおいしく利用するポイント。あらかじめ使う量を決めたら、残りはサッサと冷凍してしまいましょう!

【ココに注意!】

●食材は1カ月以内に消費して
家庭で冷凍した食材は、品質管理された市販の冷凍食品とは別物。安全に食べるために1カ月以内に消費を。

●保存袋の使い回しに注意を
ラップで包んだ食材を入れた袋の再利用はOK。でも、スポンジで洗った袋は小さな穴が開くこともあるのでNG。

冷凍で新食感になる食材はコレ!

凍らせることで新たな食感になる2品をご紹介。調理のバリエーションが広がります。

【豆腐】高野豆腐や湯葉のような食感に

豆腐は水分を軽く切ったら、一口大にカットして保存袋に入れて冷凍します。
木綿豆腐は解凍して水分をしぼることでボリューム感がUP。絹ごし豆腐は湯葉のような層ができて滑らかな食感になります。味がしみやすくなるのも魅力です。
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【調理をするときは流水解凍】
流水解凍したら、下味をつけてソテーや照り焼きにするほか、衣をつけてフライや唐揚げなどにしても美味。スライスしてわさびしょうゆをつけて食べるのもオススメ。

【卵】独特のトロ〜リ食感がたまらない

生卵を殻が割れないようにラップでふんわり包んでから、保存袋に入れて冷凍へ。解凍した卵は生卵よりも黄身の粘度が高まってトロリとします。
凍った状態で水をかけると、殻がつるんとむけて時短に。
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【凍ったまま調理可能】
殻をむいた卵は煮物の具にしたり、フライパンで焼いて目玉焼きにしたり。常温で解凍した黄身をしょうゆとみりんに漬ければ、濃厚な「黄身のしょうゆ漬け」に。

栄養やうまみが増す食材はコレ!

保存期間が延びるだけでなく、冷凍することで栄養やうまみ成分が増えるおトクな食材。ぜひためしてみて。

【シジミ】肝臓を助ける成分が4倍に!

シジミを冷凍すると、肝臓の働きを助ける「オルニチン」が4倍に増加。
砂抜きをして、洗ってから保存容器に入れ、全体が浸るくらい水を加えて冷凍庫へ。使うときは凍った形のまま鍋に入れて加熱すると便利なので、鍋に収まるサイズの容器で冷凍を。
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【凍ったまま調理可能】
凍ったまま鍋に入れて、みそ汁やお吸い物に。貝を開くために、鍋に入れたらふたをして、強火で一気に加熱するのがポイントです。

【きのこ】味が深~くなって栄養UP!

きのこ類は冷凍することで、うまみ成分のグアニル酸が増え、味に深みが出ます。凍ったまま調理できるよう、軸やいしづきを取ってから、生のままバラして冷凍を。
炒める際は、きのこを先にから炒りすると、水分が飛んでおいしくなります。
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【凍ったまま調理可能】
煮物や炒め物など何に使ってもOK。凍らせると増えたうまみ成分のおかげでいい出汁が出るので、汁物に使うのもおすすめです。
凍ったまま水から煮出すと、出汁がよりしっかりと出ます。

冷凍で超時短になる食材はコレ!

次に使うことを考えて冷凍しておくと、いざというときにササッと使えて便利です。

【パスタ】手間も時間も大幅に短縮

パスタは一度に多めにゆでて冷凍しておけば、食べたい時にすぐに食べられます。

塩適量を加えたお湯で規定より30秒ほど短くゆで、水切りしたらオリーブオイル少々をからめます。
保存容器に入れ、ラップで上部を覆ってからふたをして冷凍。食べるときは塩適量を加えた熱湯に入れてほぐします。
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【加熱して解凍】
ほぐした麺に好みのソースをかけたり、肉や野菜と炒めて好みの味に調理。凍ったままスープに入れてもOK。

【トマト】皮むきやすりおろしがラクにできる!

トマトはヘタを取って生のままラップで包み、保存袋に入れて冷凍します。ラップは空気が入らないようにピッチリと巻いて。

使うときは凍った状態で水をかけると、ツルンと皮がむけます。ざく切りにして保存袋に入れて凍らせてもOK。
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【凍ったまま調理可能】
煮込み料理や各種ソースなどは凍ったまま、鍋にイン。すりおろして、サラダやカルパッチョの上にかけると、彩りも鮮やかな1品になります。

【大根おろし】ちょっと使いたいときに便利!

大根は一口大にカットしたものを下ゆでして冷凍保存することも可能ですが、おすすめは大根おろし。
すりおろした大根の水分を切り、保存袋に薄く広げて入れ冷凍します。使うときは必要な量だけ、パキンと割って解凍。
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【常温解凍】
焼き魚のつけあわせやなめこおろし、和風おろしソース、みぞれ煮など、使い道はいろいろ。毎回おろす必要がないので、洗い物が減ってうれしい!
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撮影/武井メグミ イラスト/ノダマキコ
(からだにいいこと2019年7月号より)