この記事の監修:萩原健史さん
お腹のたるみや出腹には、楽に筋肉を使って体幹を整えて
そんな人におすすめしたいエクササイズが、柔道整復師の萩原健史さんが、タイの格闘技「ムエタイ」の動きをヒントに考案した「みぞおちタイキック」。簡単な蹴り上げる動きで体の歪みが取れ、お腹を引きしめてたるみを減らし、体幹も整えます。
脚と腕には勢いをつけ、“遠心力” をうまく使うようにすると体の負担が減り、キックしやすくなります。
「キックする脚より、振り下ろす手をしっかり動かすのがポイント。3日間、朝と昼に1セット30秒ずつ行うだけでウエストがくびれ、やせ見え効果を感じることができます」
キックで整えたボディバランスは、あとで解説する「疲れない歩き方・座り方」を心がけることでキープできますよ!
たるみ腹に30秒!「みぞおちタイキック」のやり方
左腕を直角に曲げ、同時に右脚をうしろに下げる。左の手のひらは耳のうしろまで引く。右手はみぞおち(胸の下)に軽く当てる。
【2. 左腕を振り下ろし右ひざを蹴り上げる】
右ひざを蹴り上げ、右ひざに左手でタッチし、1の体勢に戻る。1→2を10回繰り返したら、左右逆の手足で同様に10回キックをする。
●POINT● 野球選手のように腕をしならせる
プロの投手のように前脚で踏ん張り、お尻や背筋、太ももに力を入れ、腕をしならせながら振り下ろすと、遠心力が働きます。この遠心力を利用すると腕や脚が疲れず、キックがスムーズに。
疲れない歩き方・座り方
みぞおち付近にある腸腰筋から足が生えている感覚で歩くと、背筋が伸びて正しい姿勢に。脚にかかる負荷も軽減し、腕もリラックスして振ることができます。
(からだにいいこと2020年6月号より)