全消費カロリーの95%は「ながらヤセ」

公開日:2019.1.11

更新日:2019.11.21

全消費カロリーの95%は「ながらヤセ」

ダイエットには運動が必須とわかっていても、すぐに挫折という人が多いもの。その理由はもともと運動嫌い、ジムに通うのがめんどう、家事や仕事で忙しいなど。ところがキツい運動を短時間やっても、その消費エネルギーは1日の総消費量のうちのたった5%! 95%は基礎代謝や食事など、運動以外での身体活動なのです。日常生活で動きを増やし、基礎代謝を上げる「ながらヤセ」のほうが効率的にやせられます!

この記事の監修

中村格子(かくこ)さん

整形外科医・医学博士。Dr.KAKUKOスポーツクリニック院長。健やかに美しく年を重ねるためのエクササイズを考案、発信。著書に『10歳若返る!姿勢バイブル』(小学館¥1,188)他多数

小林一行さん

メンタルダイエットコーチ。日本メンタルダイエット協会主宰。自身も25kgヤセた経験を持ち、セミナーなどで活躍。著書に『なぜ美人はケーキをがまんしないのか』(毎日新聞出版社¥1,350)他多数。

ながらの方が短時間の運動より効率よくヤセられる!

そもそも筋肉量が年々減るアラフォー女性にとって、強い運動は関節など体を傷めがち。暮らしの中でエネルギーをコツコツ燃やす「ながらヤセ」のほうが、体に負担が少なくダイエット効果もあります。例えば、体重50kgの女性が座っているときと家事をしているときでは、1時間で75kcalの消費エネルギーの差が。チリ積もでも1年続ければ、バランスよく筋肉量が増やせ、脂肪量を3kg減らせます。
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脳は日常生活とかけ離れた動きがストレスになる

人間の脳は、もともとダイエットに失敗するようにできていることを知っていましたか。脳には恒常性を保つ働きがあるため、日常生活とかけ離れた動きがストレスになります。ダイエットのために激しい運動や食事制限をすると、“やってもムダ”と邪魔をしてきたり、急激にヤセても“体形を元に戻さなきゃ”と感じ、リバウンドしやすくなるのです。

コルチゾール分泌で代謝ダウン・太りやすくなる

“つらい”“苦しい”などダイエットでストレスが増えると、ストレスに対抗するホルモン・コルチゾールが過剰に分泌されます。すると、エネルギー代謝が下がり、脂肪が蓄積。ダイエットをしているのに、逆に太りやすい体になってしまいます。

ツラくない、忙しくてもできる、飽きずに続く「ながらヤセ」

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ダイエットのカギは、がんばれずにできて、毎日続く動きです。手間や時間がかかることも脳は嫌がるので、掃除や買い物など暮らしの動作に取り入れるのがベスト。ノーストレスな「ながらヤセ」習慣ならスルッとやせることも可能です。

効果がアップする、「ながらヤセ」マインドの作り方

ながらヤセを実践するには、ちょっとした意識を加えると効果が上がります。

●完璧を捨てる

“毎日やらなきゃダメ”というストイックな考えは手放して。決め事を捨てるだけでメンタルが整い、活動量がアップします。

●鏡で全身を見る

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鏡を見ると、自然と立ち姿勢や座り姿勢がピンとして、消費エネルギーが増えます。

●なりたい自分の写真を貼る

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「3ヵ月で3kgやせる!」といった数字や文字は脳には響きません。ヤセていた頃の自分や憧れの女優などの写真なら視覚に強く訴えかけ、ヤセ効果が上がります。

●体重計にのらない

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体重計の数字に一喜一憂していると、脳はストレスを感じてヤセにくくなります。短期間で起こる体重の増減は、水分量の変化。それよりも、「息を切らさず階段を昇れた」など今日できたことの気づきを大切にしましょう。
「ながらヤセ」と思えば、掃除も料理も、買い物もやりがいがありますね。体をめいっぱい動かせば、爽快感も味わえて心もスッキリ!
撮影/阿部吉泰 モデル/鶴岡ひなた
イラスト/後藤知江
(からだにいいこと2017年1月号より)