ダイエット外来医師の「脳をだまして食欲を抑える」やせ方

公開日:2018.11.20

更新日:2018.11.20

ダイエット外来医師の「脳をだまして食欲を抑える」やせ方

「ヤセたいのに、食欲がとまらない」となげく人に朗報です。ダイエット外来医師・工藤孝文先生によると、「太る原因は脳にあるので、脳をだませば減量できる」そうです。そもそも人間の体は自分が生きるために必要な食事量を本能で理解しているのに、食べすぎてしまう原因は、脳が受ける過剰なストレスだったのです。脳は意外に「だまされやすい」ので、食欲を抑える方法はとても簡単。4つのだましテクを紹介します。

「満腹中枢刺激」でムダ食いゼロに!

満腹中枢とは、脳の「食欲コントロール器官」。刺激すると満腹感を与えることができるので、ムダな食欲にブレーキをかけられます。おすすめなのは、食品の買い物前に1杯の豆乳を飲むこと。大豆の植物性たんぱく質が満腹中枢を刺激し、食欲を抑えて食べ過ぎを防ぎます。また、食器選びも効果的。大きな器より小さな器にごはんやおかずを盛り付けると、同じ量でも「たくさん入っている!」と視覚から満腹中枢を刺激します。
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この写真のとおり、同じ量のごはんでも容器の形が小さいと、脳は「こんなにたくさん入っている!」と錯覚します。食器は小さめを選んで視覚から満腹中枢を刺激して。

「幸せホルモン」で食への執着をなくす

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幸せホルモンのセロトニンが分泌すると、過剰なストレスから脳は解放されます。食への執着が消え、脳が「適量で満腹」など正常な判断ができるようになります。セロトニンは一定のリズムをもつ運動で活性化するため、ガムをかむことでも分泌します。また、肯定的な言葉や人をホメる行為でもセロトニンの分泌が活性化します。「確かにそうだよね」「すごいね!」「ステキね」などを口グセにしましょう。一方、いつも眉間にシワを寄せて、否定的な言葉や言い訳ばかりを口グセにしていると太り続けますよ。

「快感ホルモン」でダイエット魂が着火!

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「気持ちいい」「嬉しい」という感情とともに快感ホルモンのドーパミンが分泌されます。ドーパミンは体を動かしたくなる効果もあり、ダイエットの強い味方に。毎日「体重折れ線グラフ」をつけると、体重が減ったことを示す右肩下がりになったグラフを目で見て脳が反応。ドーパミンが分泌されて、ダイエットの意欲が増し、運動を始めたくなります。棒グラフや数値表ではなく線グラフのほうが、目から脳に訴える効果が高いのでおすすめです。

「ショック療法」で食欲減退!

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ヤセたいと願っているのについつい食べてしまう人は、体形の現状把握が足りないのかも。現実をシビアに視覚でとらえると、脳がショックを受け、過剰な食欲が減退します。

効果的なアイテムが鏡。食べ物が目の前にあると食べたくなるのは、脳が「おいしいものを食べたときの快感」を思い出し、興奮するからです。そこで、食べる自分の姿を鏡で見ると想像以上に醜く、ショックを受けてムダ食いがなくなる率が高くなります。鏡のもう一つの使い方は、自分のお腹を映してみること。こちらも脳がショックを受け冷静になり、自然に食欲が抑えられます。

いかがでしたか?太らない習慣のイチオシは脳をだますことです。視覚や聴覚から脳に刺激を与えるだけなので、ストレスを感じることなくヤセられる習慣が身につきます。ぜひ、試してみてください。

この記事の監修

工藤孝文さん

ダイエット外来医師。福岡大学医学部卒業後、海外で食の行動異常について研究を行う。帰国後は、大学病院で肥満症や糖尿病などについて研究。現在は地域医療を担う一方で、「ホンマでっか!?TV」をはじめ、テレビ番組にも多数出演している。 

イラスト/小迎裕美子
(からだにいいこと2018年7月号より)