ダイエットしたい人は「風呂」と「呼吸」に注目

公開日:2018.11.3

更新日:2018.11.5

ダイエットしたい人は「風呂」と「呼吸」に注目

やせたいのに、なかなかやせられないと悩む人は多いのですが、身近なところに無駄なぜい肉を燃やすカギがあります。それは「風呂」と「呼吸」。お風呂で血流と代謝を上げ、呼吸で体内に酸素をたっぷり届けることが、運動ゼロでちゃっかりヤセる秘訣です。

【風呂】温熱効果と水圧で代謝がアップし脂肪も燃焼

お風呂に入るだけでなぜヤセられるのでしょう? 
湯船につかって温まると、体は熱を外へ逃がそうと血を全身に巡らせて、呼吸や発汗に多くのエネルギーを使います。これが「温熱効果」による代謝の上昇です。

またバスタブの水圧は意外に高く、25㎝の深さで水圧は約360㎏。体重60㎏の人なら自分の体重の6倍の圧を受けていることになります。

その一方で肩までお湯につかると、浮力で関節にかかっている体重の負荷がなくなり、体を動かすのがかなりラク。このためお風呂の中でのマッサージやヨガなどを行うと、脂肪燃焼にかなりの効果が期待できます。

【呼吸】姿勢を正して深く呼吸すれば脂肪燃焼率アップ

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もう一つのポイントが「呼吸」です。
そもそも脂肪は酸素によって燃やされます。酸素をたっぷり取り入れる深い呼吸ができれば脂肪燃焼率は高まります。

深い呼吸をするために大事なのは姿勢。背中は丸まり、肩が前に出て内側に閉じている状態(巻き肩)だと深い呼吸ができません。

姿勢を正して広い気道を確保し、胸もお腹も使って呼吸しましょう。いわゆる腹式呼吸はお腹周りの筋トレ効果があり、お腹からやせる効果も期待できます。さらに呼吸が深くなると、自律神経が整い、ストレスホルモンが減少。ストレスによる食べ過ぎの予防にもなります。

風呂と呼吸でダイエットできる5つの理由

お風呂と呼吸でダイエットできる理由をまとめました。

●心肺機能の高まりが脂肪燃焼をサポート

深い呼吸により、心肺機能が高まり、酸素をたくさん取り込めるようになります。すると体のすみずみまで酸素が行き渡り、脂肪を効率的に燃やせるようになります。

●インナーマッスルが鍛えられ深い呼吸が可能に

腹式呼吸に必要な横隔膜は、胸の骨の下にあるインナーマッスル(深層筋)。横隔膜が鍛えられると、意識しなくても深い呼吸ができるようになり、酸素の巡りやすいやせ体質に。

●内臓が活性化しお腹まわりがスッキリ

深い呼吸は、腸などの内臓マッサージ効果があります。またお風呂で血流が促され、緊張がほぐれると内臓の機能が活性化。脂肪燃焼が進み、便秘も解消され、ポッコリお腹がペタンコに。

●酸素と栄養が行き渡り、代謝が活発に

お風呂の温熱、水圧効果によって全身の血流がアップ。血液中の酸素と栄養が全身を巡るため、代謝が活発になり、効率よく脂肪を燃やせるようになります。

●エネルギー代謝を促すたんぱく質が増加

41度のお風呂に15分しっかりつかると、熱を要因として体内で増えるたんぱく質「ヒートショックプロテイン」が増加。傷ついた細胞を修復する働きがあり、より健康で効率的にエネルギー代謝しやすい体にしてくれます。

お風呂にゆっくりつかって代謝を高め、正しい姿勢で深く呼吸して体中に酸素をたっぷり届ける。この2つを意識して脂肪を燃焼しましょう!

この記事の監修

前田眞治さん

医学博士。国際医療 福祉大学大学院教授。リハビリの専門家として、温泉の健康効果 などを研究。健康番組への出演や雑誌などの記事監修も多数。

工藤孝文さん

医師。工藤内科副院長。専門は生活習慣病、ホルモン疾患な ど。福岡県の同内科にて地域医療を担う他、テレビや雑誌などの医療監修も多数行っている。

(からだにいいこと2018年2月号より)