この記事の監修
那賀洋子さん
顔のバランスと若さは、筋肉のほぐれ方で決まる
「これらの顔の左右不均衡の元凶は、実は老廃物なのです。老廃物が目まわりに溜まって目が小さくなったり、栄養の吸収が邪魔されて肌が衰えたりします。この老廃物を排出するカギが『筋膜』です」と言うのは、美容家の那賀洋子さん。
そこで筋膜をほぐす「ひっぺがし」メソッドを開発しました。
筋膜は筋肉などを包む薄い膜。通常は軟らかく弾力がありますが、加齢などにより硬く委縮し、筋膜が癒着すると、筋肉の動きが邪魔されて悪くなり、リンパの流れも悪化。老廃物が肌に溜まりがちに。
「癒着した筋膜をひっぺがして老廃物を流せば、顔のバランスが整いやすくなります。栄養の吸収も良くなって、肌がきめ細かくなる効果も期待できますよ」
ビフォアアフターの違いに、体験した読者からも驚きの声が上がりました!
“筋膜”が「顔ゆがみ」「 老け」撃退のカギ!
すると顔の筋肉が動きにくくなり、リンパの流れが悪化。顔に老廃物が蓄積される。
癒着した筋膜にひっぱられて頭蓋骨がゆがむことも。
老廃物は自然と排出されて、顔のバランスを崩す肌の凸凹も少ない。
頭蓋骨にも余計な力がかからず、ゆがみにくい。
ゆがみ改善には「筋膜ひっぺがし」を!
肌の奥まで刺激が届くと癒着した顔の筋膜がゆるみ、ひっぺがされる。筋膜に柔軟性が戻り、顔の筋肉が動きやすくなる。
【老廃物が出て、顔のバランスUP】
筋肉の動きに連動してリンパの流れが改善。すると、まぶたやひたいに溜まっていた老廃物も一緒に排出され、顔のバランスが整いやすくなる。
【栄養が行き届き、顔が若返る】
滞っていた老廃物が流れると、栄養が隅々までいきわたり、筋肉や肌の状態が改善。自己回復力があがって、自然と若顔に!
「筋膜ひっぺがし」のやり方
ウォーミングアップ
親指には特に力を入れて、鎖骨の上側のくぼみに食い込ませるように。
爪が肌に当たらないように注意。力を入れにくければ、人差し指と中指でもOK。
効果UP! アドバイス
ひたいと目のひっぺがしを行うならひたいを先に。ひたいにある前頭筋をほぐすと、顔全体のバランスが整いやすく。
【耳をつかんで回す】
ひっぺがしの後は、手で耳をつかみ、前と後ろに15回ずつ回すのがオススメ。血行が良くなり、老廃物がさらに流れます。
【水分の多いジェルで】
ひっぺがしを行う時は、水分の多いオールインワンジェルなどを使って。すべりが良くなって、肌が傷つきにくくなります。
【お風呂あがりがオススメ】
いつ行ってもいいのですが、オススメはお風呂あがり。血行が良い時に行うと、効果が現れやすくなります。
実践編[1]ひたいひっぺがし
机に両ひじをつき、手に体重をかける
テーブルに両ひじをついて、両手を軽くにぎる。
こぶしを髪の生え際にあて、頭をのせて体重をかける。
髪の生え際にあてたこぶしを、眉の上までまっすぐスライドさせる。
両手に体重をかけて強く押し、頭蓋骨まで刺激が届くように。
親指以外の指の第一関節と第二関節の間をあてる。ひたいが狭い人は、第二関節の骨を使って。
【2】体重を指先にかけつつ、こめかみの方向へスライド
眉の上までこぶしがきたら、右手は右のこめかみ、左手は左のこめかみへ向かって、強くスライドさせる。
1〜2を5回繰り返す。
繰り返すごとにこぶしをあてる位置をずらして、ひたいをまんべんなくほぐす。
実践編[2]目まわりひっぺがし
片ひじをテーブルにつき、親指を眉頭の下のくぼみにあてる。
頭をのせるようにして、指先に体重をかける。
眉頭のあたりにある骨のふちを、親指と人差し指でしっかりつかむ。ひじをついている方の指で、同じ側の骨をつかんで。
スタート前に、眉頭の下のくぼみに親指をあてて、小さく円をえがいてほぐすと効果アップ。
【2】体重を指先にかけつつ眉尻に向かってスライド
親指と人差し指で骨をつかんだまま、眉尻の方向へ指をスライドさせる。1〜2を5回繰り返す。反対側も同様に。
指をすべらせるのが難しい時は、かわりに親指と人差し指で眉の上下4カ所を押してもOK。
読者が2週間実践してみました
右目が小さいのが悩みでした。毎朝、力をしっかり込めてマッサージしたら、最初は痛かったのですが徐々に気持ちよくなりました。2週間後には両目の大きさが揃って、フェイスラインもスッキリ!
朝晩、肌の手入れの際に行っていました。顔のむくみがとれて、開きにくかった左まぶたが開くようになりました! お肌も去年よりも乾燥しにくくなったように思います。
(からだにいいこと2020年3月号より)