20代のほうれい線は、脂肪の増加やマスク生活が原因に

公開日:2021.2.18

更新日:2021.4.28

20代のほうれい線は、脂肪の増加やマスク生活が原因に

20代でも「マスクを外したときにほうれい線が気になる」という人が急増中。若いうちから始めるべきほうれい線対策について、皮膚科専門医・小林智子さんに聞きました。

20代のほうれい線について教えてくれたのは:小林智子さん

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この記事の監修:小林智子さん

皮膚科専門医、医学博士、同志社大学生命医科大学アンチエイジングリサーチセンタ共同研究員。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。2児の母。

2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科に入局。同大学大学院皮膚病態学にてアトピー性皮膚炎について研究。大学院博士課程修了後、アメリカ・ノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行いながら、都内の皮膚科および美容皮膚科医院に勤務。

肌糖化に着目したブランド「Dr.Recipe」を監修。『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)、『皮膚科専門医が教える 40代からはじめる正しい美肌レッスン』(彩図社)他、著書多数。

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20代のほうれい線の原因は?

肌は、実は20代から老化が始まっています。

20代でも「ほうれい線が気になる」という人が増えてきました。ほうれい線の大きな原因は、顔のたるみです。たるみは、真皮(肌の奥)に存在するコラーゲンの減少や質の低下、皮下脂肪の増加、筋肉の萎縮などによって起こります。

頬は重力で垂れ下がりやすく、そのせいで口まわりに溝ができ、それがほうれい線となって現れます。コラーゲンの減少は20代後半から起こり、たるみが目に見える形で気になり始めます。

また、長引くマスク生活もほうれい線に影響しています。マスクをしていると、口元が見えない分ハキハキとしゃべることが少なくなり、表情筋を使わなくなります。すると、顔の筋肉が小さくなってしまい、頬の皮膚が余り、ほうれい線がどんどん深くなっていきます。
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20代から始めるべき「ほうれい線対策」は?

ハリのある印象をキープするには、若いうちからほうれい線対策を行うことをおすすめします。20代の忙しい女性でも気軽に取り入れやすいほうれい線対策をご紹介します。

たるみを改善! 「リンパマッサージ」

余った脂肪と小さくなった表情筋の両方に働きかけるリンパマッサージ。ほうれい線の原因となるたるみを改善します。

リンパマッサージは、摩擦を防ぐために、クリームやオイルを塗って行いましょう。スキンケアの仕上げに行えば時短に。肌をホットタオルなどで温めてから行うと、より効果的です。
【リンパマッサージのやり方】
(1)眉の上や鼻の側面、口元にクリームやオイルをのせる。
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(2)眉の上から耳の横まで、指で少し圧をかけながら流す。1~2回行う。
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(3)鼻の側面から口角を通って耳の横まで、指で同様に流す。1~2回行う。
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(4)耳下から鎖骨の内側、そして耳下から鎖骨の外側、鎖骨の外側→内側に向かって、指で同様に流す。1~2回行う。
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表情筋に働く「舌回しエクササイズ」

口の中で舌をぐるりと動かす「舌回しエクササイズ」は、口まわりの表情筋を鍛え、ほうれい線を防ぎます。テレビを見たり、お風呂に入ったりしながら、いつでもできる表情筋エクササイズです。仕事中にマスクの下でこっそりやってもOK!
【舌回しエクササイズのやり方】
(1)口を閉じたまま、歯と唇の間に舌を入れる。舌で円を描くように上下の歯ぐきを右回りで20回なぞる。
(2)同様に、左回りで20回なぞる。
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20代から使うべき「シワ改善クリーム」のおすすめ成分は?

シワ改善クリームは年齢肌向けのイメージがありますが、ほうれい線の予防のためには若いうちから取り入れるべきアイテムです。ほうれい線やシワが深くなってからあわてて使うより、肌にハリのあるうちから使う方が実は効果的。そこで、ほうれい線対策におすすめの成分をご紹介します。
【シワ改善クリームのおすすめの成分】
・レチノール
・ナイアシンアミド
・ビタミンC
これらの3つ成分には、いずれもコラーゲンの生成を促す働きがあり、ハリアップ効果が期待できます。

20代でもこれはダメ! ほうれい線が深くなるNG習慣

何気なくやっている生活習慣が、ほうれい線を作っているということも…。ほうれい線予防のために、普段の習慣を見直してみてくださいね。

夏は完璧なのに…日焼け止めの塗り忘れ

ほうれい線をこれ以上深くしないためには、日差しの弱い季節でも、SPF30以上の日焼け止めを忘れずに塗りましょう。UVカット効果のある下地でもOKです。日焼け止めは汗や摩擦で落ちてしまうため、パウダーやスプレーを活用してこまめに紫外線対策を。

紫外線を浴びることは、コラーゲンの減少や質の低下に直結します。紫外線には「UVA」と「UVB」の2種類があり、なかでも特に注意すべきなのが、UVAです。

すべての紫外線のうち約95%を占めているUVAは、1年中降り注ぐ量が変わりません。さらに、波長が短いUVBと比べると、UVAは波長が長く、肌の真皮層に影響を与えてたるみの原因になると言われています。また、UVAは窓ガラスを通過します。日焼け止めは、1年中、室内でも塗ることを忘れずに。

食べないでやせるムリなダイエット

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食事を抜いたり、極端に減らしたりといったムリなダイエットは、ほうれい線の原因にもなります。過剰な脂肪の増加もほうれい線を作りますが、やせすぎもNGです。ムリのある食事制限でやせると、ホルモンバランスが崩れ、たるみが進みやすくなります。

理想の美しさのためにムリをしてダイエットする人もいますが、それによって肌の老化を招いてしまっては意味がありません。ほうれい線対策のためにも、適正体重を守り、健康的な食生活を心がけましょう。

ダラダラ夜ふかしで睡眠不足

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睡眠不足もほうれい線の原因になります。特に、食生活が乱れている人は睡眠を大切にしましょう。

甘いものや炭水化物を摂り過ぎると、体内で余った糖がたんぱく質と結びつき、質の悪いコラーゲンを作る「糖化」という現象が起こります。この糖化はほうれい線にも影響しますが、眠っているときに分泌されるホルモンの「メラトニン」が、これを軽減してくれます。だから、肌にとって睡眠は欠かせないもの。

ベッドでいつまでもスマホを見て、睡眠不足になっていませんか? 肌のためには、毎日同じ時間にベッドに入り直前のスマホはやめる。そうすることで、入眠の3時間に深い睡眠をとることができます。

見えないところで、肌の老化は進行しています。NG習慣を続けていると、30代でほうれい線が深くきざまれてしまう! なんてことも。ほうれい線対策は20代のうちから始めることをおすすめします。

スキンケアのついでにできるリンパマッサージや、どこでもできる舌回しエクササイズなど、忙しい日々の中でも手軽にセルフケアを。ほうれい線対策を若いうちから始めて、ふっくらハリ肌をキープしましょう。
イラスト/chieko