薄毛や抜け毛で悩む全国人々の相談に乗ってきた板羽さんが、髪をいたわる乾かし方や、頭皮から健康になって元気な髪を蘇らせる「髪さまマッサージ」を伝授します。髪をいたわる「髪さまシャンプー」と併せると、さらに効果 UP !
この記事の監修:板羽忠徳さん
理容師・美容師。毛髪カウンセラーとしても活躍し、全国の相談者から「育毛の髪(神)様」として慕われている。
ダメージを抑える髪の乾かし方
髪さまシャンプーでせっかく優しく洗っても、タオルでゴシゴシやっては台無しに!
板羽式ヘアドライで髪へのダメージを最小限に抑えましょう。
髪や頭皮をタオルでゴシゴシ拭いてしまうと、新生毛が抜け落ちてしまう原因に。頭全体をタオルで覆い、その上からポンポン叩いたり、タオルの上から指頭でやさしくもんで。
ドライヤーで乾かすときは、髪に少し湿り気が残るくらいを目安に。髪にはもともと11~13%の含水量があるので、それより少なくなってしまうとパサつきの原因に。
薄毛・抜け毛を予防! 髪さまの「頭皮マッサージ」
頭皮をマッサージすることで、血行を促進! 普段のちょっとした時間を利用して行いましょう。
髪が若返るほか、気分もすっきりリフレッシュします。
頭皮にはツボや反射区が多く、からだの不調にも効果が期待できますよ。
覚えておきたい頭頂部のツボ・反射区
頭皮マッサージのやり方
「風池(ふうち)」は首と後頭部の間にある左右のくぼみにあり。そこから指1本分内側にあるのが「天柱」。
親指以外の手を組んで「エイ」の形を作ります。首と後頭部の間の左右のくぼみにあるツボ「風池」に親指を当てて押して。次に、そこから指1本分内側にあるツボ「天柱」も同様に押しましょう。この2つのツボには、頭の血行をよくする効果があるので、髪の若返りに!。
頭の中心に縦に通る「正中線」に沿って、親指以外の4本の指を置く。
指の間はそれぞれ1㎝ずつ空ける。
そのまま指頭で頭皮を圧迫しながら、3~5周小さな円を描くようにしてもむ。
正中線上にはツボや反射区が多いので、念入りに行って。
「百会(ひゃくえ)」とは、両耳を結ぶ線と、口・鼻・頭の中心を縦に通る「正中線」の交わる場所にあるツボで、自律神経のバランスを整える働きがある。
「サザエ」の形に握った手の親指の第一関節で、百会を指圧。頭皮全体を「サザエ」の手で刺激するのも効果的。
●手はサザエの形に
利き手で、こぶしを作ります。親指を上にして、第一関節を突き出すように曲げましょう。
指を広げ、頭皮近くの髪の毛を指の間に挟み、3~5秒間引っ張る。手を放したら少しずつ指を毛先に移動させ、同じように引っ張る。
側頭部、後頭部、それぞれから頭頂部に向かって行う。頭皮全体の血行がアップ!
髪さまシャンプーもマッサージも、頭皮を清潔に保ち、血行を促進するのがポイントです。
今ある髪を大切にいたわりながら、新しい毛髪を大切に育てて行きましょう!
撮影/福島章公 モデル/天田優菜 イラスト/アライヨウコ
(からだにいいこと2012年12月号より)
全国理容連合会名誉講師。全国理美容中央学園講師。中央理美容専門学校講師。長野理容美容専門学校講師。松本理容美容専門学校講師。石川県理容美容専門学校講師。日本クリニカルエステ協会理事長。日本理容クリニック学会副会長。全理連中央講師会クリニック部会長。日本消費者協会専門委員。日本理容美容コンピュータクラブ会長。毛髪カウンセラー・コンサルタントとしてテレビ、ラジオをはじめ雑誌、新聞等マスコミでも活躍中。
著書に「1日5分で髪が増える法」「20歳若く見える頭髪アンチ・エイジング」「組み手頭皮マッサージで髪が増えた!生えた!」「みるみる髪が蘇る」「やってはいけない頭髪ケア」「毛髪と肌の健康管理」「よくわかる理容クリニック」「髪の生える本」「毛髪Q&A」「はげないシャンプーの方法」「天何!快来救救我的頭髪」(中国語)「頭髪養生訓」など。