抜け毛が一番増える季節って?4つの理由を専門医が解説

公開日:2020.9.18

更新日:2020.9.18

抜け毛が一番増える季節って?4つの理由を専門医が解説

夏の暑さが落ち着いてくる頃、なんだか抜け毛が増えたように感じる人も多いのでは? 実は、抜け毛が最も増える季節は、秋。その理由と対策について、頭髪治療の専門医に聞きました。

この記事の監修

浜中聡子さん

 (29556)

Dクリニック東京ウィメンズ院長。女性専門・頭髪治療の第一人者。女性の頭髪に関するお悩みの専門医師として活躍。抜け毛や薄毛、白髪、育毛などの幅広い専門分野と高いトーク技術でファンが多い。

Dクリニック東京ウィメンズ
https://www.womenshealth-tokyo.com/

抜け毛が最も多くなる季節は?

 (29966)

女性でも悩んでいる人が多い抜け毛。抜け毛で悩んでいる人の中には、「季節によって抜ける量が違う」と感じている人も多いのではないでしょうか。実は、秋が一番、抜け毛が増える季節なのです。人の髪の毛は通常、1日に約100本抜けるのもなのですが、秋には通常よりも多く抜ける傾向にあります。なぜ秋に抜け毛が増えるのか、どのような対策をしたらよいのかを解説していきます。

秋に抜け毛が増える4つの理由

髪には、成長期、退行期、休止期というヘアサイクルがあり、それを繰り返すことで、古い毛と新しい毛が絶えず入れ替わっています。抜け毛は、このサイクルの中で退行期の後に自然に抜け落ちるものなのですが、秋はこのヘアサイクルが乱れやすいため、抜け毛が増えるのです。体質や加齢によっても、秋口に変動が出やすくなります。
 (29932)

(1)毛の生え代わりの季節

動物の毛が、冬に備えて秋に生え変わるのと同じように、人間も、秋は毛が抜けやすくなります。

(2)夏バテによる生活習慣の乱れ

 (29967)

夏は、食欲が落ちて麺類など単品の食事が多くなり、タンパク質が不足しがちです。タンパク質は、髪をつくる原料となるので、不足すると秋に抜け毛が起こる恐れが。また、暑さによる睡眠不足で、疲れがとれず、秋の抜け毛につながることも。

(3)気温変化によるホルモンバランスの乱れ

秋は寒暖差が激しく、体が対応しようとする結果、自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなります。髪の毛の成長に関わるホルモンも影響を受けることで、抜け毛が増加する場合も。

(4)蓄積された紫外線ダメージ

紫外線の量は、夏が過ぎて秋になっても、変わらず多いもの。夏から浴び続けてきた紫外線によって、髪の傷みや頭皮の日焼けが積み重なることも、秋の抜け毛の原因になります。

秋の抜け毛に3つの対策

では、秋の抜け毛にはどのような対策をとったら良いのか、対策を3つご紹介します。

(1)抜け毛対策には「タンパク質」を

 (29970)

髪に良いと言われるのは、良質なタンパク質を豊富に含む7つの食材(魚介類、豆類、海藻類、野菜類、ナッツ類、キノコ類、芋類)です。これらの食材を意識して食べることで、タンパク質だけでなく、ビタミンやミネラル、炭水化物などもバランスよく摂ることができます。

【抜け毛対策に摂るべき食材】
魚介類 脂質の少ない動物性タンパク質はもちろん、EPA、DHA、ミネラル、ビタミンB群などを多く含む青魚が特にオススメ。

豆類 植物性タンパク質や、髪の主成分“ケラチン”を生み出すアミノ酸「ビオチン」が含まれています。

海藻類 鉄分や、ヨードが含まれています。ヨードには、甲状腺ホルモンを活発にして頭皮や肌の皮膚合成の調整をする働きがあります。

野菜類 季節の野菜をなるべくたくさん摂りましょう。野菜には、抗酸化作用が期待できるビタミンCが豊富。血流をよくするビオチンなどが含まれています。

ナッツ類 植物性の良質な油分や、鉄分、亜鉛、銅が含まれています。

キノコ類 食べ物から摂りづらいビタミンDや、様々な栄養の代謝を助けるビタミンB群が豊富。

芋類 炭水化物が多く、ビタミンCも摂取できます。

抜け毛が多くなる秋に食べるなら、ビタミンA、D、E、ビタミンB2、カルシウム、鉄分を含むサンマや、ビタミンB群やビタミンC、Eを多く含むサツマイモなどがオススメです。秋以外の季節も、ここで紹介した7種類の食材をバランスよく食べることが、抜け毛対策になります。

(2)髪を成長させるには最低6時間は寝る

 (29646)

抜け毛の大敵は夜更かし! 遅寝・遅起きは、髪の成長を妨げてしまう可能性があります。髪は、寝ている22時~2時頃に分泌される「成長ホルモン」によって育つので、早めに寝ましょう。睡眠時間は、最低でも1日6時間は確保を。十分な睡眠をとって、朝は早く起きるよう心がけましょう。

(3)シャンプーは1日1回夜に

頭皮のニオイや汗が気になって、朝と夜など1日に何度もシャンプーをするのは、保湿成分の皮脂を取り過ぎてしまい、過剰分泌につながるケースもあるのでNG。逆に「外出しなかったから」と髪を洗わずに寝るのも、毛穴に皮脂が詰まる原因になることも。シャンプーは1日1回、夜に、その日の汚れはその日に落とし、頭皮環境を整えることが抜け毛予防につながります。
抜け毛は、ストレスや運動不足も原因になります。ご紹介した3つの対策に加え、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。