美容に健康に万能? LAで大人気の大麻抽出成分「CBD」とは

公開日:2019.9.4

更新日:2019.11.4

美容に健康に万能?  LAで大人気の大麻抽出成分「CBD」とは

LA在住の健康系ライター&ヘルスコーチの小山陽子です。今回は、ロサンゼルスで大ブームになっている大麻から抽出された成分「CBD」についてご紹介します。もはやLAの街ではいたるところでCBDを販売。そんな大流行のアイテムを「CBDってなに?」という基本から解説します。

CBDは大麻から抽出される成分の名前

去年あたりからロサンゼルスで大ブームになっているのが、CBD。日本でも美容・健康好きな人の間で、じわじわ人気だそうですね。CBDとは、「カンナビジオール」の略で、文字の通り「シービーディー」と呼びます。大麻から抽出される特有の成分のひとつで、体の老化を防ぐ強い抗酸化作用があります。

また、CBDは幸せホルモンと呼ばれる脳内物質「セロトニン」を分泌させる受容体に直接働きかけることができるため、気分の落ち込みの抑制に効果大。薬効はたくさん研究発表されていて、主なものだけでも、慢性的な傷みの緩和、不安症、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や不眠症改善など、幅広い効能が報告されています。

そもそも、CBDは成分なので、いろいろなアイテムに展開でき、お茶やオイル、リップクリームやハンドクリームなどなど……。LAのナチュラル系スーパーでは、サプリメントのコーナーに「CBD」だけで専用の場所を設けているほど。店員さんに聞いたところ、とっても人気でかなり売れているとのことでした。
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ナチュラル系スーパーのサプリメントコーナーに設置された、「CBD」コーナー。ケースの上から下まで、全部CBD入りのアイテムです。商品はオイルやサプリメントなどが中心。
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CBDオイル、サプリメント、グミのサンプル。ロサンゼルスのナチュラル系スーパーでは、たくさんの商品が見られます。

日本で合法なの? CBDの安全性は? 

大ブームとなっているCBDですが、大麻から抽出されるものとあって、「合法なの?」という疑問を持つ方も多いはず。

大麻から抽出される有効成分のうち、今回紹介したCBDと、日本では違法にあたり、幻覚作用や多幸感をもたらす向精神作用のあるTHC(テトラヒドロカンナビノール)の2つが代表的なもの。

THCとは違いますので、CBD入りの製品は、日本での違法薬物にはあたりません。CBDは近年注目されるようになった成分のため、アメリカの食品などを取り締まるFDA(米国食品医療品局:日本の厚生労働省に当たる政府機関)でもまだ明確な基準はなし。ただし、食品への添加は違法としていて、FDAでは、安全性が確認されるまで慎重になるように呼びかけています。

食品などの規制に厳しいニューヨーク市では、今年7月にCBD添加食品の販売を禁止しましたが、現状のロサンゼルスでは、街のいたるところにCBDを使ったアイテムの看板やバス広告を見かけ、大盛り上がり。怖いイメージはまったくありません。
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CBD専門店で販売されていた、新製品のCBD入りアイクリーム15mlで51.98ドル(約5600円)と、CBD入りのバスボム1個11.2ドル(約1200円)。

CBD入りオイルは、肌の鎮静などに評判

大手コスメメーカーもCBD入りの商品を続々販売しています。写真は、日本でも有名な天然由来成分を配合したスキンケアブランド「Kiehl’s(キールズ)」。こちらのCBDオイルは、オレガノオイルとブレンドしされたもの。ニキビや皮脂過多で赤く炎症を起こした肌の沈静化に効果的があり、日焼け後の肌にもおすすめとのことでした。価格は30mlで49ドル(約5300円)。

ちなみに、CBDオイルは、ミントなどほかのオイルと混ぜて販売されることが多く、写真のKiehl’sのオイルも、オレガノのさわやかな香りのみが感じられるものでした。
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ほかにも、食品雑貨も扱うフレンチレストランの棚には「CBD入りのお茶」が販売されるほか、子どもやペット用のCBDオイルやサプリメントも。
ロサンゼルスでは、たくさんのCBD関連商品が販売されていて、ブームはまだまだ拡大中です。

さて、日本では「CBDのみを配合」と記載したアメリカのメジャーな製品において、日本国内での販売に先立って試験機関で成分分析を行ったところ、大麻取締法で違法となる向精神成分THCが検出されたことから、現在厚生労働省は慎重な対応をしています。

CBDに関しては日本国内の法規制も安全基準も整っておらず、個人輸入は法的な面でも安全性においてもリスクが伴うことがあります。

ようやくCBDを有効成分とする難治性てんかん治療薬の認可に向けた治験が始まる一方で、CBDサプリや食品、化粧品については、日本だけでなくアメリカでも、しばらくは「自己責任のもとで使用」することになりそうです。

※1ドル、108円で計算しています。